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延長かし保証保険に不同沈下の保証特約は?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<延長かし保証保険に不同沈下の保証特約は?>についてお話をします。

今日のお話は

住宅の「延長瑕疵保証保険」について

お話をしてみます。

最初に

新築住宅の住宅瑕疵担保責任保険の

保険対象となる事故について説明します。

説明するに当たって

㈱日本住宅保証検査機構の内容で進めて行きます。

下記資料①は

保険対象となる事故を説明しているポンチ絵です。

この絵を見て分かる通り

「構造耐力主要な部分」「雨水の浸入を防止する部分」

の事故が対象になります。

 

【資料①】

 

因みに

新築住宅でも「不同沈下」に対しての保険は

住宅事業者が保険申し込み時に

下記資料②の

特約の概要に一番下の欄に有る項目の

「不同沈下上乗せ特約条項」を申し込まなければ

保険に付帯されないようです。

それはそれとして

概要欄を良く見ますと

基礎または基礎ぐいの瑕疵に起因して

対象住宅に「不同沈下」が発生した場合という特約です。

ここで・・・・?

基礎または基礎ぐいの瑕疵って何を指すのでしょうかね?

良く分かりませんね!

基礎または基礎ぐいの施工が悪くて

「不同沈下」した時の事なのでしょうね!

つまり

地盤自体「不同沈下」免責という事を

遠回しに言っている様ですね!

 

【資料②】

 

実際のところ

住宅事業者の何パーセントが

この特約が有る事を知っているのだろうか?

どちらにしても

地盤自身の「不同沈下」が起きた場合は

地盤調査会社の保険で

「不同沈下」の補修がなされているようです!

 

ここから

本題の「延長瑕疵保証保険」についてお話をします。

この保険に加入する為には条件が有り

下記資料③の

住宅の性能を維持または回復させる

「必須メンテナンス工事」をしなくてはなりません。

ここの所は

各保険法人によって多少は違いが有るのかな?

因みに

㈱住宅あんしん保証の方は

初回の延長プラン(保険期間は1年~5年)は

最長5年までは

メンテナンス(修繕)工事は不要の場合も有ります。

 

【資料③】

 

一番問題として考えているのは

Y&Y住宅検査が既存住宅の「住宅診断」

一番大きな不具合事象と考えているのは「不同沈下」です。

この「不同沈下」の不安に対して

「延長瑕疵保証保険」の場合も

新築住宅の時と同様に

「不同沈下上乗せ特約条項」

保険に付帯する事が出来れば多少は良いのですが

この「延長瑕疵保証保険」の特約には

「不同沈下上乗せ特約条項」が無いのです。

何故ぇ~~・・・・?

それともう一つ

「必須メンテナンス工事」が条件で有れば

ただ単に

工務店の仕事(利益)を増やす為のシステムと

エグった見方もされていますね!

つまり

「延長瑕疵保証保険」を掛けた工務店以外で

「必須メンテナンス工事」ができないという事なのです!

この事を考え併せてみると

果たして

「必須メンテナンス工事」はしないといけませんが

この「延長瑕疵保証保険」は本当に必要なのか?

本当にお施主様の為になるのか?

って一人考えています。(笑)

皆さんはどの様に思われますか?

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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