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工務店への不信感と身近な人の悪魔の囁き

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<工務店への不信感と身近な人の悪魔の囁き>についてお話をします。

今日のお話は

電話相談のお話をします。

 

昨日有った電話相談は

今迄の電話相談で一番遠い県からの相談でした。

 

相談内容は少し複雑で

約10年位前に大手ハウスメーカーと契約をして

 

基礎工事から不具合事象が発見されて

土台敷きの時にも不具合が有ったので

 

工事を

ストップした後に解約になったようです。

 

どの様な経緯で解約になったのかは

詳しくは聞きませんでしたが

 

結果的には

基礎がそのまま残った状態だったそうです。

 

でその基礎を

解体して新たに家を建てる為に

新しく依頼した地元の工務店の方が現地を見に行って

 

基礎は別に問題が無さそうだから

この基礎を利用して建てましょうとなった様です。

 

何を電話相談して来たかと言うと

 

新しく依頼した工務店と契約をして

工事を進め出してから

 

基礎にキッチンの排水管を通す為に

基礎立上りにコア抜きをしたのですが

 

結果的にコア抜きをした時に

基礎鉄筋を切断してしまった事に対して

 

構造的に

大丈夫なのでしょうか?と言う相談でした。

 

外出時での電話相談だったのですが

約30分以上お話を聞きました。

 

結局のところ

図面をメールして貰う事で一旦電話を終了しました。

 

事務所に帰ってからメールを開いて

図面や写真を見てから折り返し電話をしました。

 

結果的にお話をした事は

コア抜きの件は鉄筋の切断部分が

サビない様に処置をして貰う事と

 

電気配線図面や給排水設備図面と

仕様書(断熱材厚さ等)及び確認申請図面を一式貰う事

 

そして

瑕疵保険がどの様になっているのかを

確認する事が必要と伝えました。

 

取り敢えずは

ここで電話相談は終わったのですが

 

相談内容を振り返って見ると

基礎の不具合事象は

最大幅が2.0㎜の計7か所のひび割れ有ったとの事でしたので

基礎のひび割れの写真をメールして貰ったのです。

 

写真を見てみると

殆どが

基礎天端のレベルモルタルのひび割れで

構造的には全然問題が有りませんでした。

 

基礎の立上りには

大きなひび割れの写真は有りませんでした。

 

基礎の立上りに

2.0㎜位のひび割れが発生する事は

基礎に鉄筋が入っているので考えられない事と

 

電話での聞き取りの時に

基礎補強工事を実施していると聞いたので

不同沈下によるひび割れは有りえないと考えました。

 

基礎の立上りに

もしひび割れが有ったとしても

恐らくコンクリートの収縮クラック位と考えられます。

 

であれば何故

解約に迄話がもつれてしまったのでしょうか?

 

ここからは私の考え(想像)ですが

基礎補強の方法が

話の内容から「砕石パイル工法」なので有れば

 

ここで問題になったのが

「砕石パイル工法」の最上部が

基礎コンクリート底盤との取合い部分です。

 

砕石パイル工法の事を理解していない方が

基礎底盤と砕石パイル最上部との取合い部分が

直接接続していない等の

いちゃもんを付けたのかどうか分かりませんが

 

この事と基礎のひび割れの事が

如何にも欠陥住宅だ!っと

外野(部外者)が依頼者を炊き付けた感が感じられます。

 

その後の工事で

土台敷き工事の時のクギ打ちが雑に見えてしまった事で

 

工事をストップしてから

解約へと進んでしまったのではないでしょうか?

 

今日の纏めとして

依頼者の方は

最初に契約をした工務店を全く信用せずに

 

身内や知り合いの

第三者の言う事を信用してしまった事が

解約になった原因と思われます。

 

基礎のひび割れに関しては

写真を見る範囲では

全く問題は有るとは考えられませんでしたし

 

砕石パイル工法の件も

話を聞いている内容では問題は感じられませんでした。

 

つまり何が言いたいかと言うと

契約をした工務店を

信用できなくなった場合の原因は何か?

 

大きな原因としての一つに

工務店の些細な言動などから

不信感を持ってしまったところに

 

知り合いなどの

適当な建築的には間違った助言を信用してしまう事が

悲劇の始まりと思われます。

 

本当の「正しい」を

見失ってしまう事が無い様にする為には

 

Y&Y住宅検査などの様な専門のインスペクターに

相談をして下さい!

 

そうする事で

些細な不信感から大きな不信感にならない様にする事が

住宅を建てる方には大変大切な事と思います!

 

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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