Y&Y設計事務所
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温熱性能と気密性能との関係として!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<温熱性能と気密性能との関係として!>についてお話をします。

今日のお話は

耐震性能・耐久性能・温熱性能・気密性能の内の

温熱性能に関するお話をします。

 

と言っても

UA値の値を上げる上げないの

難しいお話ではなく

 

同じ気密性能が

C値が0.8だったとして

 

実際の

床の断熱材の厚さの違いで

1階床の表面の体感温度がどうなのか?

についてお話をします。

 

体験的に考えて

断熱材が厚ければ厚い程

床面で有れば

暖かく感じる事は分かると思います。

 

今回は

温熱計算ソフトを利用して

床の断熱材の厚さが変われば

どの様に数値が変化するのかを

シミュレーションをしてみました。

 

分譲住宅で採用される事が多い

床の断熱材の仕様で

押出し法ポリエチレンフォーム3種

数値を使用して計算してみました。

 

結果として

断熱材の厚さを40㎜の場合のUA値は0.63でした。

 

これを

断熱材の厚さを65㎜にした場合は0.61

断熱材の厚さを90㎜にした場合は0.59でした。

 

天井や壁の断熱材の厚さを変えても

UA値のそれぞれの数値の間隔は変わりませんでした。

 

ここで

何が言いたいかと言うと

 

2025年の省エネ基準義務化

6地域で有れば

UA値が0.87未満で有っても

 

気密性能が同じであれば

床断熱材の厚さだけでも厚くしませんか?

という事が言いたかったのです。

 

何故ならば

気密性能がシッカリしていれば

断熱材にかかる費用と効果の間に

費用対効果がハッキリと現れるからです。

 

ただし

気密性能を意識した家造りをしなければ

断熱材をいくら厚くしても

それに見合った温熱環境にはなりませんよ!

 

ゆえに

今回のブログは

工事中及び完成後の「気密テスト」を実施する事が条件です!

 

今日の纏めとして

温熱性能をいくら良くしたとしても

気密性能が悪ければ

断熱材の費用対効果が有りませんよ!

 

つまり

気密テストを実施して

気密性能をハッキリさせませんか?

 

今の所

気密性能が温熱環境には大変重要な性能にも関わらず

気密性能C値の基準値が決められていません。

 

が常識的に考えて

気密性能C値は1.0未満が最低条件でしょうね!

 

という事で

今日のお話は

温熱性能気密性能が有って

初めて体感できる性能ではないでしょうか!

という事で参考になったでしょうか?

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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