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現場発泡ウレタン吹付には防湿シートは必須!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<現場発泡ウレタン吹付には防湿シートは必須!>についてお話をします。

今日のお話は

現場発泡ウレタン吹付断熱材のお話をします。

 

現場発泡ウレタン吹付断熱は

私の中では絶対にNG工法になっています。

 

何故ならば

下記写真①、②の様に

ウレタン吹付部分の吹き残しや吹きムラが有り

 

職人の経験及び腕の良し悪しで

断熱性能が天と地の差が出て来ると考えるからです。

 

【写真①】

 

因みに

下記写真②を見て下さい。

現場発泡ウレタンの厚さが予定よりも厚くなった場合は

 

発泡ウレタンの表面をカットして

壁面に合わせます。

 

【写真②】

 

上記写真②の写真を見ますと

大きな不具合事象が2つ有ります。

 

一つは

規定の厚さに足らない部分が有る事と

 

もう一つは

発泡ウレタンの表面をカットしている事です。

専門用語で言えば

スキンカットをしていると言います。

 

スキンカットの何が問題かと言うと

 

室内の湿気が

スキンカットした発泡ウレタンに染み込んでしまい

 

それが原因で

断熱性能が落ちるのではないかと考えていました。

 

これをもう少し専門的に言うと

 

スキンカットをする事で

現場発泡ウレタン透湿抵抗値を落としているという事なのです。

 

それを防ぐ為には

発泡ウレタンとPB下地の間に

防湿シートを張り込む事が必須と考えるのですが

 

実際に

防湿シートを張り込む工務店を見た事が有りません。

 

と言うか

現場発泡ウレタンのメーカー側も

営業時にその様な指示は出していませんが

 

本部の方では

防湿シートの件は指示を出しているそうです!

 

下記写真③は

他の瑕疵保険検査の時の写真です。

 

【写真③】

 

上記写真③の

現場を施工した工務店も

 

室内側の壁部分は

やはりスキンカットをしていますが

防湿シートは貼っていないそうです。

 

この工務店は

高断熱・高気密住宅を前面に出している工務店なのですが

 

現場発泡ウレタンの営業担当からは

防湿シートの件は一切聞いていなかったそうです。

 

果たして今後は

防湿シートを張ってくれるでしょうか?

 

まぁ

地域でトップの工務店だから

防湿シートを張ると思いたいですね!

 

今日の纏めとして

防湿シートの施工をしていない理由(原因)は

 

現場発泡ウレタンメーカーの

営業担当の不勉強だったのか?

 

それとも

防湿シートの事を話せば

売上が落ちると勝手に思い込んで

話さなかったのかどうか?

 

今後は

工務店自身も勉強したり情報が入ったりするので

防湿シートの施工が当たり前になれば良いですね!

 

今から

注文住宅を考えている方は

現場発泡ウレタン吹付断熱施工の場合は

 

防湿シートの施工をお願いしてみて下さいね!

 

と言う事で

今日のお話は

現場発泡ウレタン断熱施工の場合

 

もし

スキンカットをする様であれば

防湿シートの施工を依頼して下さいね!

と言うお話でしたが、参考になったでしょうか?

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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