Y&Y設計事務所
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室内からの湿気を逃がす為に通気の完結が必要

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<室内からの湿気を逃がす為に通気の完結が必要>についてお話をします。

今日のお話は

住宅を建てるに当たって

最初に考えて欲しい性能のお話をします。

 

Y&Y設計事務所では

このブログに何度も出ていますが

4つの性能プラス①を考えたプラン作りを考えています。

 

今日は

その中で最初に考えて欲しい

「耐久性能」についての説明します。

 

「耐久性能」と言っても色々有ります。

このブログに良くアップしている項目としては

①外壁通気構法や屋根通気部分の防湿

②壁貫通部分の防水

③床下の防蟻

④小屋裏換気計画

 

①に絡む話として

外壁通気構法未完結外壁材のカビ及び藻の発生

が良く分かる写真が

下記写真①、②です。

 

【写真①】

 

上記写真①は

外壁妻側(ケラバ側)の

外壁通気が出る排気口金物が設置されていません。

 

【写真②】

 

上記写真②の場合は

バルコニー笠木部分に

外壁通気が出る

排気口金物が設置されていません。

 

どちらの写真事例も

「住宅診断」を実施すると大変良く有る不具合事象です!

外壁にカビ又は藻が発生しているのが分かると思います。

 

ではこれが

「耐久性能」にどう関わって来るののでしょうか?

 

簡単に説明しますと

基礎の上部の水切り金物部分から

外壁通気層へ外気が入り

 

上記写真①であれば

化粧破風の下側部分に設置しているはずの

排気金物から外気が外部に逃げる構法なのです。

 

この「外壁通気構法」の大きな役目は

室内からの湿気が

透湿防水シートを通過して

外壁通気層から外部に出す役目が有ります。

 

それが

上部の排気口金物が無い為に

室内からの湿気が通気層内に滞留して

 

季節にもよりますが

「結露」を発生させる原因になるのです。

 

冬期で説明しますと

室内の暖かい空気が通気層に滞留して

冷たい外気と接する事で「結露」が発生するのです。

 

住宅にとって「結露」とは

耐久性を劣化させる大変大きな悪要因なのです。

 

その原因を作るのが「外壁通気構法」未完結なのです。

 

施工していない工務店側の言い訳は

建築基準法違反ではないから問題は有りません!

ってな事を平気で言います。

 

確かに間違いでは有りませんが

住宅を建てる側としての良心は無いのでしょうかね?

 

外壁通気構法のお話が長くなったので

その他は次回に回す事にします。

 

今日の纏めとして

注文住宅を今から検討している方は

この「外壁通気構法」が完結させるいるかの確認をして下さいね!

 

良く有る話で

工務店側はキチンと「外壁通気構法」

施工しているつもりでいる場合が有ります。

 

ただ単に

無知な為であって

悪げは無いのでしょうけど注意して下さいね!

 

新築分譲住宅の場合で

外壁通気構法の未完結の建物を

どうしても購入するのであれば

ある程度覚悟してから購入して下さいね!

 

外壁通気構法の

未完結を補修する売主は

ほぼ100%いませんからね!

 

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか>

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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