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ケラバ側外壁通気完結は現場の意識改革から!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<ケラバ側外壁通気完結は現場の意識改革から!>についてお話をします。

今日のお話は

外壁通気構法のお話です。

 

下記資料①は

一般的な外壁通気のイメージ図です。

 

このイメージ図が

工務店の現場監督等が勘違いをさせる

大きな要因の資料と考えます。

 

【資料①】

 

この

外壁通気イメージ図は

軒側の土台上水切りから外気が侵入し

 

その外気が

屋根タルキのすき間から

小屋裏に侵入するイメージ図です。

 

このイメージ図を

現場監督が頭にインプットしているので

 

ケラバ側軒裏に

軒裏換気口金物が設置されていなくても

 

ケラバ側外壁面の

外壁通気小屋裏に侵入すると

思い込んでしまっているのです。

 

しかし

実際の現場は

 

下記写真①の様に

ケラバ側の場合の小屋裏側は

PBを野地板まで張り上げていますから

 

ケラバ側の外壁通気が

小屋裏に入って来る事が出来ません。

 

【写真①】

 

なので

ケラバ側の外壁通気を外部に出す為には

 

軒裏と外壁部分の取合いに

通気出口用金物の設置が必要です。

 

設置しないのであれば

 

下記写真②の様に

小屋裏のケラバ面に

穴を開ける等の細工をしなければなりません。

 

【写真②】

 

上記写真②の赤丸部分に

下記資料②

カバープレートⅡの様な

「通気経路確保部材」を設置すれば

 

ケラバ側の

外気がスムーズに

小屋裏に入る事が出来ます。

 

【資料②】

 

ただし

この「通気経路確保部材」

使用する時の注意点として

 

外壁サイディング下地を

普通の胴縁で施工する事は

外壁通気内の通気経路を

「通気経路確保部材」まで

外気を流れるようにする事が難しいので

 

通気胴縁を使用するか

又は

通気金物工法でサイディングを

設置する事をお勧めします。

 

 

今日の纏めとして

現場監督

ケラバ側バルコニーと外壁の取合い部分等の

外壁通気の流れを残念ながら理解していません。

 

ゆえに

注文住宅を建てられる方は

よくよく外壁通気構法を完結する様に

依頼を忘れずに!

 

また

新築分譲住宅等を見学に行った時に

ケラバ側やバルコニーと外壁の取合い部分等に

軒裏換気口(外壁通気出口金物)が無ければ

 

外壁通気構法が

完結されていない可能性が有ります。

 

引渡し後に

不具合事象で「泣き寝入り」したくなければ

知り合いの建築士やインスペクターに

調査して貰いましょう!

 

今日の纏めとして

現場監督

ケラバ側にも外壁通気構法

完結させなければならないと

意識して設置計画をしない限りは

 

ケラバ側等の

「外壁通気構法」未完結の

契約不適合が無くなりませんね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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