Y&Y設計事務所
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設計担当者は納まりを勉強して欲しいですね!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<設計担当者は納まりを勉強して欲しいですね!>についてお話をします。

今日のお話は

建築確認申請って何だろうか?

と言うお話です。

 

一般的に考えて

建築確認申請を提出して

確認済証が降りれば

安心して工事にかかれると思います。

 

しかし

今回問題が出た物件は

 

設計事務所が意図的なのか?

設計担当者が現場の納まりを

知らなさ過ぎるのか?

 

到底

現場で納まらない寸法

確認申請図面に記載して

 

またそれを

確認検査機関が納まり迄考えずに

寸法だけをチェックして

確認済証を降ろしているのです。

 

工務店は工務店で

シビアな寸法の事を何も考えずに

実際に納まる寸法で工事をしているのです。

 

設計事務所が

納まらない寸法で

確認申請を降ろしているとは

全然考えていないから仕方がないのかな?

 

結果的に

建築基準法違反の建物を

完成させる事になったのです。

 

ここで疑問に思う事は

確認検査機関が完了検査を実施して

検査済証を発行しているのです。

 

その様な

住宅とは知らずに

「住宅診断」の依頼が頂いたので

 

確認申請図面をメールして貰い

事前チェックを実施してビックリポ~ン!

 

隣地境界線までの距離が

600㎜しかない建物の通りの軒の出が軒ゼロ

その軒先から隣地境界線までの距離が

採光計算の為の数値として

510㎜と配置図面に記載していたのです。

 

つまり

軒の出が90㎜という事になります。

 

私が

外壁通気金物の寸法も考えた場合

最低でも120㎜は必要なので

あれっ???ってなったのです。

 

120㎜とした場合は

隣地境界線から軒先までの寸法が480㎜になり

採光計算をすると完全にアウトになりました。

 

設計事務所が計算している

採光計算をチェックして見てみると

 

軒の出が90㎜で

採光計算をきりきりだったのです。

 

何故? 何故? ????・・・・

 

建物の配置を

30㎜反対側に寄せても

反対側の隣地境界線までの距離は

全然問題は有りませんし

 

窓の高さを

単純に100㎜上げるだけで

軒の出を90㎜から120㎜に変更出来るのに・・・・?

 

結局

この設計事務所の担当者が

実際の軒の出の納まりを考えずに

軒の出を90㎜で納まると

考えていた時点でアウト!

 

工務店は工務店で

90㎜と言えば

壁芯から外壁外面までが90㎜弱だから

何故疑問に思わなかったのか?

 

と言っても

工務店の現場監督

配置図の境界線から建物までの寸法は見ても

 

採光計算の為の

90㎜と510㎜の配置図面に書かれた寸法の

意味までは考えないでしょうね!

 

もし

立面図にケラバ側の軒の出寸法が記載していれば

現場監督は気付く?と考えますので

 

今回の場合は

設計事務所の担当者

明らかに二重・三重のミスをしたと考えます!

 

 

今日の纏めとして

設計事務所は

標準的な納まり寸法を理解して

確認申請図面を作成して欲しいですね!

 

工務店も同じ様に

標準的な納まり寸法を理解して

確認申請図面の寸法に矛盾が無いかを

事前にチェックして欲しいですね!

 

この新築分譲住宅の契約者は

納得をして

建築基準法違反の建物に

住む事になるのだろうか?

 

契約前に

Y&Y設計事務所「住宅診断」を実施していれば

事前に

幾らでも対処の仕方が有ったのにね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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