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外壁サイディング下地横胴縁の施工は要注意!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<外壁サイディング下地横胴縁の施工は要注意!>についてお話をします。

今日のお話は

外壁通気構法の胴縁下地のお話です。

 

住宅の工事中の検査では

外壁通気構法の為の下地検査迄は

一般的にはしません。

 

なので注文住宅で有れば

事前に外壁の通気計画図

作成して貰うのが良いと考えます。

 

今からのお話は

サイディング下地に

胴縁を採用する時のお話になります。

 

本題に入ります。

外壁サイディング張り工法の場合

下地に45㎜幅の胴縁を使用する事が一般的です。

 

下記資料①は

横胴縁の場合の胴縁間を

どの様に通気を逃がすかを書いています。

 

ここで特に注意する点は

胴縁と胴縁とのすき間と胴縁とサッシ開口部との

取り合い部のすき間です。

 

資料を見ればお分かりになると思いますが

すき間の寸法を30㎜開ける事が大切です。

 

つまり

このすき間が30㎜未満だと

スムーズに通気が通らないと考えて下さい。

 

【資料①】まもりすまい保険の設計施工基準より

 

上記の胴縁の設置方法を鑑みて

 

写真①の

赤丸部分の胴縁にすき間が有りません。

 

完全に

下からの通気が止まってしまっています!

 

【写真①】

 

下記写真②は

サイディング張りがスタートする

最初の胴縁間のすき間幅が30㎜有りません。

 

一番最初に

外気を入れる入口が

 

この様な状態では

外壁内に結露が発生する事は

疑い様も無いですね!

透湿防水シートも破れたままだし!

 

【写真②】

 

最近は

サイディング下地には胴縁を使用せずに

通気金具留め施工の場合が増えて来ていますが

 

外壁通気構法の事を考えたら

通気金具留め施工が良いと考えます。

 

 

今日の纏めとして

工事中の建物を見に行った時に

もしこの工程の段階だったら

 

注意して

下から上まで通気が流れるか?

すき間幅が30㎜なのかを

チェックして見て下さい。

 

もし注文住宅で有れば

すき間の不具合を見つけたら

必ず直して貰いましょう!

 

住宅の

耐久性能の事を考えた場合

外壁通気構法は必須構法ですからね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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