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バルコニー手すりの外壁通気には要注意!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<バルコニー手すりの外壁通気には要注意!>についてお話をします。

今日のお話は

バルコニー手すり部分の外壁通気のお話です。

 

以前のブログで

笠木部分の外壁通気出口のお話をしました。

 

今日の内容は

バルコニー側の外壁通気の入り口部分の

基本的な納まりを考えて見ます。

 

下記写真①は

バルコニー床立上り部分に

水切り金物が無い事例です。

 

【写真①】

 

上記写真①の場合は

バルコニー床立上りFRP部分とサイディングとの

取合いのすき間

計算上では広くて4㎜程度しかすき間は有りません。

 

下記資料①の

水切り金物とシーリングの取合いに

水切り金物が無い納まりです。

 

もし

外壁透湿防水シートが両面テープで接着が

キチンと施工されていなかった場合は

4㎜のすき間も塞いでしまう可能性は大ですね!

 

塞いでしまった場合は

下記写真②の様に

外壁通気内に結露が発生して

外壁面にカビ又は藻類を発生してしまう可能性が

大変大きくなります。

 

【写真②】

 

外壁通気の入口として考えた場合は

下記資料②の様に

入り口部分は

10㎜から15㎜確保したいものですね!

 

因みに

下記写真③

推奨施工事例でバルコニー床立上り部分に

水切り金物が有る事例です。

 

【写真③】

 

 

下記資料①は

バルコニー部分の参考断面図になります。

 

【資料①】

 

下記資料②は

基礎立上り部分の水切金物と

外壁通気入り口部分の参考断面図です。

 

【資料②】

 

 

今日の纏めとして

新築分譲住宅

バルコニー床立上り部分の納まりは

 

上記写真①の

水切り金物が無い事例が

半分以上有ると考えられます。

 

この様な

水切り金物が設置されていない

住宅を購入される場合は

 

上記写真②の様な

不具合が出る可能性が有りますので

その事を納得購入する事になりますからね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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