Y&Y設計事務所
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直下率も重要だけど梁両端を支える柱も重要!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<直下率も重要だけど梁両端を支える柱も重要!>についてお話をします。

今日のお話は

新築分譲住宅の住宅診断のお話をします。

 

今回の場合は

事前図面チェックとして

下記直下率計算①の結果が

 

実際の

床傾斜計測結果と比べて

どうなのかを確認して見てました

 

下記直下率計算①は

住宅診断の依頼者より頂いた

平面図面から起こした直下率計算です。

 

【直下率計算①】

 

頂いた図面には

耐力壁が記載していませんでしたので

壁と柱の直下率を見てみました。

 

壁の直下率は

多いに越した事は無いですが

壁の場合はどちらかと言うと

壁の直下率よりも構造区画を考えていれば

良いかな?と考えています。

 

計算結果は

壁の直下率が33.75%

柱の直下率が39.62%

 

柱の直下率は

Y&Y設計事務所の標準数値よりもかなり低く

それよりも悪いのが構造区画の方です。

 

上記直下率計算①の

赤色部分は2階のみの

壁の通りと柱の位置を示していますが

 

どう見ても

赤い壁通りの梁の両端を支えている柱

1本たりとも見当たりません。

 

2階のプランは

下記2階鳥瞰図①の通りになります。

 

【2階鳥瞰図①】

 

上記直下率計算①を見て

2階4部屋の

間仕切り壁部分下の

梁の両端を支える柱の配置

 

構造区画を検討する建築士で有れば

窓の位置などをずらす事などをすれば

 

難なく構造区画が安全側に持って行き

それプラス

柱の直下率が増える事が分かるはずです!

 

残念ながら

この新築分譲住宅の場合は

間取り優先で耐震性能に関して

無頓着な建築士が設計したと思われます。

 

住宅診断に於いての

2階床の傾斜結果

4部屋の内2部屋の床の最大高低差は

5㎜6㎜が計測結果分かりました。

 

この事から考えても

構造区画の検討をしていなければ

 

新築住宅にも関わらず

床の傾斜が確認される事が大変多いです!

 

3階建て住宅で

許容応力度計算を実施していても

構造区画(梁の両端を支える柱)

検討していなければ

 

床の傾斜が

ハッキリと分かる事が多いです!

 

 

今日の纏めとして

直下率も重要ですが

 

構造区画の検討の一つとして

梁の両端を支える柱が重要ですよ!

という事が再認識できましたね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

Y&Y設計事務所

新築住宅の「住宅診断」を実施して

沢山の不具合事象を見ていますので

 

これらの

不具合事象が無い様に

耐震性能を第一に考えた

プランを作成しています!

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く

詳細な住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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