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ホールダウンアンカーボルトの埋め込み長さは大丈夫?

今回は、<ホールダウンアンカー埋め込み長さは大丈夫?>についてお話をします。

今日のお話は

基礎の

ホールダウンアンカーボルトのお話です。

 

一般的な木造住宅では

仕様規定の計算によって

 

基礎の各所に

ホールダウンアンカーボルトを設置しています。

 

このホールダウンアンカーボルトの

埋め込み長さにクローズアップして見ます。

 

ホールダウンアンカーボルトは

阪神・淡路大震災を教訓に

平成12年建設省告示1460号で定められ

 

ホールダウンアンカーボルトの埋込長さは

360㎜以上(35kN用は500㎜以上)と

決められています。

 

木造住宅工事仕様書(フラット35)では

下記資料①の様に

25kN以下の場合は埋め込み長さ360㎜

25kNを超え35.5kN以下の場合は510㎜

と表記されています。

 

ここに表記されている事で

この長さを満たしていれば埋め込み長さの検討を

省略する事が出来ますので

 

この埋め込み長さは厳守する事が必要です。

 

【資料①】

 

 

ここで本題に入ります。

 

ここで問題提起として

実際の現場でこの規定が順守されているか?

 

一般的に多い

基礎の立上り寸法は400㎜です。

 

理由は簡単で

フラット35の基本寸法だからです。

 

がしかし

ホールダウンアンカーボルトの

埋込長さ360㎜を遵守する場合に

 

実際の現場では

問題が多く発生しています。

 

それは何か?

 

一般的にベタ基礎を施工する時は

2回に分けてコンクリートを打ちます。

 

つまり

ベースコンクリートを打った後に

立上りのコンクリートを打ちます。

 

ここが問題のネックです。

基礎の立上りが400㎜で

ベースコンクリートの高さはGLからの高さで50㎜です。

 

400㎜ー50㎜=350㎜です。

 

ベースコンを打った後に

ホールダウン金物をセットした場合

埋め込み長さが350㎜という事になり

 

360㎜には10㎜足らないのです。

 

この事は

殆どの工務店はスルーされています。

 

ベタ基礎を

ベースと立上りコンクリートを

一発でコンクリートを打つ場合は

問題は無いのですが・・・・。

 

一般の多くの基礎屋は

一発仕上は手間が増えるので

2回に分けてコンクリートを打ちます。

 

厳密に言えば

10㎜埋め込み長さが足らない場合は

建築基準法違反なのです!

 

この事をクリアさせるには

一発でコンクリートを打つか

又は

埋め込み長さが350㎜以内でも

引張耐力が確保できるホールダウンアンカーボルトを選択するか

 

下記図面①の様に

基礎の立上りを410㎜にするか?

 

ただし

レベルモルタルの圧縮強度が

普通コンクリートの圧縮強度と同程度以上の場合です。

 

一般的な圧縮強度は24N/㎜²です。

 

【図面①】

 

 

今日の纏めとして

ベタ基礎の場合は

コンクリートの2回打ちを前提として

 

工務店が

基礎工事をする業者に

ホールダウンアンカーボルトの埋込長さに関して

 

必ず

どうするのかの指示が必要ですよ!

 

指示が無ければ

ホールダウンアンカーボルトの埋め込み長さが足らない状態の

建築基準法違反になりますから要注意ですからね!

 

という事で

今日のお話は如何でしたでしょうか?

 

Y&Y設計事務所

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今回は、これで終わります。

 

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