Y&Y設計事務所
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「住宅診断は誰が依頼すればベストなのか」

◆現 状
今現在、宅建業者又は売主がホームインスペクション(住宅診断)をして中古住宅を販売している例は、無いに等しい。
しかし、「住宅診断」とは全く趣旨が違う「既存住宅瑕疵担保責任保険」付きの中古住宅は、最近スーモ等の中古住宅を取り扱っている雑誌にほんの少し掲載するようになって来てはいます。

◆「住宅診断」と「既存住宅瑕疵担保責任保険の検査」の違いとは
「住宅診断」は、住宅の現況の劣化状況を目視中心に、どこがどの程度劣化していて、いつ頃メンテナンスをしたら良いか、また早急にメンテナンスをしないといけない箇所は無いか等を診断していきます。
「既存住宅瑕疵担保責任保険の検査」は、瑕疵保険を付ける為の基準をクリアしているかどうかを、目視中心で検査します。
つまり「診断」と「検査」の違いです。診断時間、検査時間の差も出てきます。「住宅診断」の場合は、7時間前後に対して、「既存住宅瑕疵担保責任保険の検査」は、2時間前後です。

「住宅診断」の結果を活用して「既存住宅瑕疵担保責任保険」の加入が出来るかどうかの判断は出来ますが、その反対は出来ません。

◆一般消費者の反応は
一般消費者から見ると、1年又は5年の瑕疵担保責任保険が付く検査の方が、検査費用も安く、保険が付かない「住宅診断」よりは、検査の項目、内容、クオリティが高いと勘違いしている方が殆どと言っても過言では無いのではないでしょうか。どちらが本当に消費者にとって良いのか、よく考えれば分かる事と思います。

◆住宅診断は誰が依頼すればベストなのか
2年後宅建業法改正案が施行されます。その時、宅建業者(売主)がインスペクション業者を斡旋して住宅診断をして報告書を作成します。最初の頃は色々なインスペクション業者に依頼をするでしょうが、最終的には気心も分かって、言う事をよく聞いてくれるインスペクション業者に固定されるのが人情と思います。当人同士は意識しなくても、ここに自然と癒着が発生していくのです。癒着が発生すれば、インスペクション報告書の内容も自然と宅建業者寄りになるのも不思議では有りません。皆さんは、この様な穿った考え方はしないかもしれませんね。

結論は、中立公平な立場で住宅診断が出来る第三者性を守れるインスペクターを自分で探す事が大切な事と思います。

※ここで勘違いして欲しくないのは、宅建業者(売主)側で紹介してくれるインスペクターが全て癒着しているとは限りません。インスペクション業者のホームページの内容をよく見て判断をして下さい。

◆追 伸
「第三者性」とか、「中立公正」とか書いているにもかかわらず、買主側に立って住宅診断をしますと書いているホームページを見ますが、そのインスペクション業者を あなたは信用しますか?