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不同沈下の可能性を予測する不適合事象

今回は、<不同沈下の可能性を予測する不適合事象>についてのお話をします。

 

中古住宅の建物廻りを見ただけで、

 

ある程度高い割合で不同沈下の可能性を予測する事が出来ます。

 

このブログにも何回か記載している事ですが、

 

最初に敷地の廻りに、崖又は法面の有無を確認します。

 

これが、基本中の基本です。

 

【基礎貫通ひび割れの不適合事象写真】

 

【基礎貫通ひび割れ2.20㎜以上の不適合事象写真】

 

敷地の環境を見た後に、

 

上記の不適合事象写真の様な2.00㎜以上のひび割れが、

 

東西、又は南北に1か所でも確認出来れば、不同沈下の可能性が有ります。

 

もし、対で確認出来れば、不同沈下がほぼ確定と考えて良いでしょう!

(ただし、傾斜の程度は、それぞれ程度が違いますので、許容範囲の場合も有ります。)

 

この事だけでも知っていれば、

 

ひび割れ幅が1.00㎜位でも同じように不同沈下の可能性を考えるのも良いと思います。

 

不同沈下にも色々有って、

 

建物全体が不同沈下する場合と、

 

部分的に不同沈下する場合が有ります。

 

部分的に不同沈下する基礎ひび割れの方が、

 

ひび割れ幅が広くなる傾向が有ります。

 

 

後は、それなりの心積もりをして、住宅診断を依頼して下さい。

 

床・壁の傾斜数値と傾斜傾向がハッキリと分かります。

(私の様な傾斜図面を作成するインスペクターに依頼して下さいね!)

 

傾斜結果が分かれば、

 

リフォーム工事の範囲及び予算も立てやすくなります。

 

6/1000以上の傾斜が広い範囲で確認された場合で、

 

不同沈下が止まっている建物でなければ、

 

鋼管圧入工法などの基礎ベース下に、

 

鋼管杭を圧入して床を水平に戻す工事などが必要になりますので、

 

その予算を考える事も必要になります。

 

今回は、これで終わります。

 

※追伸として

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。