Y&Y設計事務所
対象エリア:広島・岡山・山口

telお問い合わせ

〒730-0731 広島県広島市中区江波西1丁目6番35号
営業時間:8:30~18:30    定休日:不定休    MAIL:info@yandykensa.com

屋根裏の調査で分かる不適合事例として

今回は、<屋根裏の調査で分かる不適合事例として>についてお話をします。

 

特に、構造的によく見る不適合事例を3つ紹介します。

最近のプレカット工法になる前の、

大工さん自身が構造材(丸太、梁、柱など)を

木材店の刻み場で刻んで建てた建物の屋根裏の不適合事例です。

 

【小屋束設置の不適合写真】

 

上記の写真は、長さを切り間違えて刻んだ小屋束を、

そのまま上棟時に施工した不適合事例です。

小屋束を取り付けるホゾ穴が有っても、

小屋束を忘れている?不適合事例も有ります。

後からでも補強をしておけば良いのにと思います。

 

 

【小屋束をずらした不適合写真】

 

上記の写真は、梁の通りと母屋の通りがズレていた為に、

梁側のホゾを切ってカスガイ金物1本で固定している不適合事例です。

梁の通りと母屋の通りがズレているのは、かなり珍しいですね。

補強しておけば問題無いと思うのですがね。

 

【火打ち梁をボルトで留めていない不適合写真】

 

上記の写真は、火打ち梁をボルトで留めていない不適合事例です。

その他にも、ここの場所での不適合事例としてよく見かけるのは、

ボルトを穴に差し掛けたままとか、

火打ち梁自体を取り付けていなかったとかが多く確認出来ます。

最近のプレカット工場で加工する構造材には無い不適合事象です。

昭和の終わり頃に完成した建物を購入される場合は、

この様な不適合事例が有りますので、

屋根裏に入っての住宅診断をお勧めします。

今回は、これで終わります。

 

※追伸として

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。