Y&Y設計事務所
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不同沈下の見分け方③として

このブログは

住宅診断を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入りしない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<不同沈下の見分け方③として>についてお話をします。

中古住宅の購入を考えて

物件を見に行く時は

敷地と隣地の高低差を確認して下さいね!

もし

高低差が有る場合は

①基礎のひび割れ

②土間のひび割れ

③基礎と土間の肌別れ

④石積みなどの擁壁のズレ

⑤コンクリートブロック塀などのひび割れ

上記5項目を

必ずチェックして見て下さい。

どれか一つでも見つけた場合

泣き寝入りしたくなければ

必ず

契約する前に「住宅診断」を依頼して下さいね!

建物状況調査的なインスペクションでは

何回も言いますがダメですよ!

実例として

下記写真の様に

基礎と土間コンにひび割れが有った場合は

建物の不同沈下に注意する事が必要です!

 

【基礎と土間にひび割れの不適合事象写真】

 

上記写真の様に

基礎と土間のひび割れが

繋がっている場合は

擁壁自体にひび割れか

または

石積み自体が部分的に沈下している

二つの原因が有ります。

今回の不適合事例の場合は

石積みの方で

石積みの上にコンクリートブロックを5段積んでいて

そのコンクリートブロック自体が

異常なひび割れが入っていました。

勿論

建物の床・壁の傾斜も

瑕疵が存する可能性が大きい

6/1000以上有りました。

 

ここで一つ

重要な注意事項が有ります。

上記写真の様なひび割れが有っても

既存住宅瑕疵保険加入の為の検査には

引っ掛かりません。

それは何故だと思いますか?

一つ目は

基礎のひび割れを補修しているので

ひび割れ幅が0.5㎜以上有っても

指摘には上げません。

二つ目は

床の傾斜が6/1000以上有っても

瑕疵保険法人の傾斜計測方法に則って

計測して6/1000未満で有ればクリアします。

ゆえに

この様なひび割れを見て

仲介業者に

建物が不同沈下している可能性が有るのでは?

って聞いても

既存住宅瑕疵保険の検査に合格している

つまり

既存瑕疵保険に加入できる建物ですよ!

と言って

話を契約の方に持って行くかも知れません。

今では

仲介業者も勉強しているので

大丈夫ですよ!とか

問題有りませんよ!

って言う事は言わないと思います。

 

今日のまとめとして

不同沈下の可能性が有るサインを見た時は

契約前に必ず

床下・小屋裏に入っての住宅診断を依頼して

不同沈下の原因を

目視の範囲で追及して貰いましょう!

それを参考にして

そんなに酷くない不同沈下で有れば

床の傾斜もリフォーム工事等で

クリアできる可能性も有りますし

契約をしない選択肢も考えられます。

仲介業者の言いなりになるのではなく

自分自身で判断しましょう!

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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