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断熱材の入れ方一つで住宅の良し悪しが分かる?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<断熱材の入れ方一つで住宅の良し悪しが分かる?>についてお話をします。

新築分譲住宅の購入を考えている方は

是非

住宅診断を実施して

購入すべきでない住宅を見極めて下さいね!

今日は

おっかなびっくりのお話ですので

最後まで読んでみて下さいね!

 

住宅診断をしていて

色々な工務店の現場監督さんと

話をする機会が有ります。

ここで思う事は

こちらの指摘事項を素直にと言うか

そのまま受け止めて

指摘事項を直す方向で進める現場監督さんと

その真逆とまでは行きませんが

あーだこーだと

のらりくらりと直さない方向に持って行こうとする

質の悪い方もいます。 ☜ どちらかと言うと年配の現場監督さん!

どちらが多いかと言うと

最近は

そのまま受け止めて直す方が増えてきたのかな?

結局

直さなかったら

住宅診断の依頼者も

その現場監督さんまたは

工務店の考え方が分かってくるので

ヤーメタになりますね!

でも

その方が良いのではないでしょうか?

無理やり購入しても

その後に他の事で何か有っても

同じようにのらりくらりとされて

何も前に進まないでイライラして

後悔して

泣き寝入りするよりは良いかもしれませんね!

その住宅の場所とか値段とかが

ホント

手頃感満載だったとしても

その家に20年も30年も住み続ける訳ですから

一時の感情で妥協は禁物ですよ!

 

という事で本題に入ります。

例えば

下記2枚の写真を見て下さい。

 

【断熱材不適合事例写真①】

 

【断熱材不適合事例写真②】

 

一見

何も気が付かない人とか

電気の配線部分の断熱材が少し悪いかな?

って思われる人もいます。

これは完全に不適合事例の写真です!

ロックウール断熱材を包んでいる

防湿フィルムの耳が

間柱の見つけ部分で留められていません。

間柱の内側で留められています。

この事を

現場監督にお話をしても

大した事ではないでしょ!

って言われるのです。

この施工方法では

例えば冬の季節には

部屋内の湿気が外壁側で結露を発生してしまいます。

その状態が続けば

間柱が結露によって劣化(腐朽)してしまい

建物(外壁)の耐久性を損なうのです。

断熱材の外壁側のポリスチレンフィルムは

湿気が通し易いので

結露によって断熱材の断熱性能も低下します。

現場監督が言う

「大した事ではないでしょ!」

大きな間違いだという事がお分かりになると思います。

つまり

部屋内側の断熱材の防湿フィルムの耳を

間柱の見付け(部屋内側面)にキチンと留める事で

初めて断熱材の性能が発揮できるのです。

ご理解出来ましたでしょうか? ☜ ガッテン ガッテン?(笑)

 

この新築住宅の場合は

見える範囲がこの様に施工されていると考えれば

他の箇所全てがダメ施工と考えて良いですね!

という事は

絶対購入するべきではない

新築住宅という事になりませんか?

しかし

この事は

第三者性を遵守しないといけない立場なので

依頼者様にはお伝えする事は出来ません。

 

今日の纏めとして

この現場の現場監督さんは

断熱材の事を

全く理解していないという事になります。

忙しいとは思いますが

施工で必要な最低限の事は

勉強して欲しいですね!

中古住宅の

住宅診断をすれば

殆どが

この写真の様な断熱材の入れ方をしていますが

それはそれで割り切る事になるのかな?

築浅の建物で有れば

シッカリと断熱材の入れ方の良し悪しは

お伝えしています。

 

今日のお話は、お役に立ちましたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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