Y&Y設計事務所
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UA値0.46に挑戦!②

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<UA値0.46に挑戦!②>についてお話をします。

注文住宅を考えている方にご提案!

平成11年(28年)の

省エネ基準のUA値は0.87に対して

断熱性能の目標を

HEAT 20 G2の

UA値は0.46に定めませんか?

と言うご提案です。

専門的な内容になってしまいましたので

簡単に説明しますと

地球温暖化の原因であるCO2排出の

50%削減目標の云々の難しい話は置いておいて

実際に気温の上昇は起こっています。

この様な現状を踏まえるならば

今迄の断熱性能で

冷暖房機器をフル稼働して凌ぐのではなく

断熱性能を上げる事で

より良い生活空間を作りませんか?

というお話です。

 

下記資料の

6地域(赤色部分)を見て下さい。

この欄の一番下が

平成28年省エネ基準の

暖房負荷削減率を0と考えた場合

HEAT 20 G2の場合は

約50%削減しています。

体感温度も5°Cアップしている

シミュレーションになっています。

 

【冬期間の室内温度環境と省エネ性能】

 

【Y&Yモデルプラン】

 

G2の外皮平均熱貫流率0.46が

実際

どの程度の断熱材を

天井・壁・床に入れ

どの程度のサッシ・ガラス性能にすれば良いかを

上記の

Y&Yモデルプランでの検証は進行中です。

まだ途中経過ですが

今現在は

分譲住宅で使用されている仕様を入れた場合は

UA値の算定結果は0.68でした。

天井:グラスウール100㎜熱伝導率0.050

壁 :グラスウール100㎜熱伝導率0.050

床 :押出ポリスチレンフォーム40㎜熱伝導率0.028

サッシ:熱貫流率2.33南側ガラスのみ日射取得型

玄関ドア:熱貫流率2.91

分譲住宅を想定しているので

売主側が

下記断熱性能のアップまでは

コスト的に何とかして頂けれたらと言う

お願い的な仕様で考えて

断熱材のみを下記の様に変えてみました。

天井:グラスウール155㎜熱伝導率0.034

壁 :グラスウール100㎜熱伝導率0.038

床 :押出ポリスチレンフォーム65㎜熱伝導率0.028

に変えた結果

UA値の算定結果は0.57でした。

下記の資料を見ますと

ZEH(ゼロエネルギーハウス)の0.60を

何とかクリアした数値です。

分譲住宅で有れば

ここ迄の断熱材を入れる事は

コスト的に難しいと考えるか?

または

かえって売り易くなるから

良しと考えるかは

売主側次第かな?

プラン的には

柱の直下率は必ず60%以上にすれば

耐震的にも少しは良いと考えますが・・・・。

どうかなぁ?

 

【断熱性能レベル】

 

これが

注文住宅で考えた場合は

許容応力度計算の耐震等級3と

断熱材はG2をクリアさせる事は

さほど難しい事ではないと考えますが

皆さんは

どの様に考えますか?

Y&Yモデルプランの方は

次回の予定として

樹脂サッシ(アルゴンガス入り)で

熱貫流率1.90南側ガラスのみ日射取得型

にした場合はどうなるかを

検討する予定です。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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