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やはり外壁通気構法は必要!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<やはり外壁通気構法は必要!>についてお話をします。

新築分譲住宅の購入を検討されている方は

必ず

「外壁通気構法」が完結されているかどうかを

確認して下さいね!

でないと

特に北面の外壁に

カビが発生する可能性が考えられますから!

と言うお話を今日はして行きます。

 

先日

住宅のプランを考える為に

敷地を見に行って来ました。

ここは

30区画くらいの宅地で

既に20棟くらいが建っています。

用事を済まして

帰り間際に

今まで建てられている住宅を

チラッと見て唖然としました。

何と

白系統のサイディング壁の住宅で

見える範囲の外壁全面に

カビが発生しているではないですか!

それも

柱、梁、筋違い迄もが

綺麗に浮き上がって見えるのです。

方位を見ると

カビが発生している面は

全てほぼ北面です。

壁内結露計算では

6地域の場合は

断熱材がグラスウールで構造材を使用していなければ

壁内にカビが発生しないはずなのに・・・・?

しかし

目の前に見える

3棟全部の北面に間違えなくカビが発生しています。

クルマから降りて建物の近くまで見に行って

納まり等をよくチェックして見ました。

2棟は妻側外壁面で

外壁通気の出口の換気口は未設置。

1棟は軒側で

化粧破風が有る軒ゼロで

しかも

軒裏換気口も有りませんでした。

普通に考えれば

屋根タルキの間から

小屋裏に外壁通気が逃げるはずですが

軒ゼロで化粧破風が有るので

荒破風下地材と透湿防水シートとの取り合いが原因で

小屋裏に外壁通気が逃げれなかったと想像できます。

という事は

6地域で有っても

特に北面の場合は

外壁通気構法が完結していなければ

外壁通気内に結露が発生し

長年の積み重ねから

外壁にカビが発生すると

考えられるという事になりますね!

以前のブログで

外壁通気が省略できる要件で

外壁通気構法が完結していなくても

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」

で考えた場合は

計算上で

透湿抵抗比の値以上で有ればクリアできると

苦々しくお伝えしましたが・・・・。

下記資料は

断熱材メーカーの

通気層が省略できる要件内容です。

 

【通気層を省略できる要件】

 

現実的には

外壁に

結露が原因のカビが発生しているという事は

やはり

外壁通気構法は

完結させなければならない

大切な構法という事が

ハッキリと再認識しましたね!

以後は

この現実を前面に出して

外壁通気構法は

完結させないとダメだという事を

伝えて行きたいと思います。

 

今日のお話は

少し専門用語は入りましたが

外壁通気構法を完結させないと

外壁にカビが発生する可能性が有りますよ!

と言うお話でした。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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