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「建物状況調査」にはセカンドオピニオンの住宅診断が必要

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今回は、売主様サイドの「建物状況調査」に対しては、セカンドオピニオンとしての「住宅診断」の必要性についてお話をしてみます。

以前このコラムにも書いた、(「建物状況調査」はパート主婦でも出来るの?)の内容が、

実際の「建物状況調査」に反映される事は、間違いないと思われます。

パート主婦といっても、「建築士」であり「既存住宅状況調査技術者」の資格を持っている人の事です。

つまり、主婦とは限らず、「建物状況調査」を1日の講習で資格をもらった、

いわばペーパードライバー的な「建物状況調査」をする建築士を指しています。

ここで皆さんにお伝えしたい事は、ただ一つ。

「建物状況調査」を本気で取り組む建築士の方に対しては、協力はおしみませんが、

ただ単に、パート的な感覚で「建物状況調査」をして欲しくはないのです。

何故ならば、

今年の4月からスタートするインスペクター業者の斡旋可否が義務化され、

購入者様は、重要事項説明書に添付される「建物状況調査の結果の概要」

及び「既存住宅状況調査報告書」を購入の判断材料として参考にされます。

しかし、今の段階では、重要事項説明書に添付されるのは

A4用紙1枚の「建物状況調査の結果の概要」だけです。

その中に建物状況調査の項目が有り、その中に、基礎・土台及び床組・床・ ・ ・ ・ ・ 

に劣化事象が有るか、無いか、調査できなかったの3つのうち、どれかにチェックを入れているだけの内容です。

これを少し詳しくした書類が「既存住宅状況調査報告書」ですが、

これもただ単に、建物のどの面に 例えばひび割れ0.50ミリが有ります。それとその写真が有るだけです。

ただそれだけなのです。

これだけで、購入者がどうやって判断出来るのかが不思議な気がしています。

そのひび割れが、瑕疵を引き起こす可能性が有るのか、ただ単に補修するだけで問題が無いのか等、

それを詳しく説明するまでの義務は無いのです。

それでも、購入者様が詳しく説明を聞きたいとなれば、

その「建物状況調査」をした建築士を呼んで説明を受ける事は出来ます。(おそらく有料になる。)

果たして、ペーパードライバーの建物状況調査技術者の建築士が、納得できる説明が出来るでしょうか?

そこで、「建物状況調査」のセカンドオピニオンとしての私の出番になります。

方法としては二つ有ります。

①時間が有れば、
住宅診断をし報告書を作成して報告書の説明をする方法。

②時間が無ければ、
「建物状況調査の結果の概要」及び「既存住宅状況調査報告書」を元に、建物を確認する方法。

これは、住宅診断の経験を十分している、私達ホームインスペクターだから出来る事です。

今回は、これで終わります。