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木造軸組み住宅の省令準耐火構造違反

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今回は、新築工事の途中検査についてお話をして行きます。

上の写真は、綺麗に断熱材を入れている写真です。

しかし、法令違反の工事です。

何が法令違反かと言いますと、

この建物は「省令準耐火構造」で建築確認を申請しているのです。

つまり、「省令準耐火構造」の場合は天井と壁との取合いに「当て木」を入れて天井裏などに火がまわらない様にしなくてはなりません。

上の写真の違反部分を拡大した写真です。

この場合は、先に天井PBを貼っても、先にPBを貼ってもPBの取合いから火が回ってしまいます。

お施主様は、断熱材を綺麗に入れているので喜んでいましたが、法令違反である事を説明しました。

対応策として考えられる事は

「当て木」を入れる為には、今写真に写っている天井部分をやり変えないと出来ません。

大変な手戻り工事になります。

一番簡単な方法は、天井PBと壁PBを貼る前に、L型の薄い鉄板を先に取り付ければ解決です。

既に一部では天井PBを施工していたので、「省令準耐火構造」での施工を考えていない事が分かりました。

この施工の原因は

現場監督の「省令準耐火構造」の施工方法を理解していなかった事が原因です。


新築工事途中検査をしていなかった場合は、この法令違反を見逃していたところです。

この箇所の施工は、完成してからでは分かりません。

だから、第三者による新築工事途中検査は必要なのです。

当社では、外壁部分の防水工事(サイディング張りの場合は透湿シート貼りの検査)と断熱工事及び完成後の住宅診断をセットで受け付けています。


今回は、これで終わります。