2025/09/17
Y&Y設計事務所は
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今回は、<スラブ筋の定着長さは定着起点位置が肝心!>についてお話をします。
今日のお話は
ベタ基礎のベース筋定着長さのお話です。
4月26日のブログに
<ベタ基礎スラブ配筋の定着長さに要注意!>
という記事を記載しました。
下記図面①は
その時に添付している
定着長さを分かり易く書いた図面です。
この図面で記載している40dは
ベース筋の径の40倍の長さが
定着長さとして必要と言う内容ですが
今日のブログでは
その40dも含めての内容を補足して行きます。
そもそもの
40dの係数は
コンクリートの設計基準強度を「18」とした数値です。
実際に住宅の基礎に用いられる設計基準強度は
「21」以上が一般なので35d以下なのです。
しかし敢えて40dを採用しているのは
もしかしたら「18」を使用した場合が
有るかも知れないので念の為です。
ここのブログでは
コンクリートの設計基準強度を
「18」とした数値で説明します。
下記資料①は
鉄筋コンクリートの鉄筋定着長さの取り方を
説明している資料です。
上記資料①の
左上の赤線で囲っている箇所に書かれている
フック無しでの定着長さを取り方が記載しています。
この定着長さの取り方で
上記図面①の定着長さを計算しています。
ここからが
今日のメインのお話になります。
上記資料①の
「表ー3異形鉄筋の定着の長さ」の
赤線で囲っている箇所を見て下さい。
ベース筋に90°フックが有る場合の
定着長さの取り方が書かれています。
フック部分の余長長さが8d以上を前提として
定着長さ30dが必要です。
計算すると
定着長さは30×13=390㎜が
必要になります。
定着長さだけを考えた場合は
フック無しの40×13=520㎜より
短くなっています。
しかし
ここで要注意なのは
フックの余長長さ8d(104㎜)を
忘れている場合が有ります。
この余長長さが
8d(104㎜)に満たない長さの場合は
例え定着長さが390㎜有っても
スラブ筋の定着足らずになりますから
要注意です!
スラブ筋のフックの角度は
135°や180°のフックは採用しません。
なので90°フックでトータルの長さは
104+390=494㎜です。
フックの折り曲げ長さを含めた場合は
フック無しの40dの520㎜と
ほぼ変わりませんね!
なので
最初からフック無しで
スラブ筋の定着長さを考えた方が無難ですよ!
今日の纏めとして
スラブ筋の定着長さを考える時には
定着長さの起点をハッキリさせる事と
図面と現場での根切寸法の差異が無いように!
という事で
今日のお話は
参考になりましたでしょうか?
昨日のウォーキング&ジョギング
距離は11.5km 歩数は12,687歩
トータル737日目(休んだ89日間含む)
総距離6,422.3km
総歩数8,417,454歩
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