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住宅診断知識として「部屋内の壁・天井のひび割れ」

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<住宅診断知識として「部屋内の壁・天井のひび割れ」>についてお話をします。

今日は

中古住宅の購入を考えている方は必見ですよ!

もし

下記内容のひび割れが確認されたら

契約前に必ず「住宅診断」を実施して

不同沈下の傾斜傾向及び

不同沈下の原因を

追究する様にされた方が

泣き寝入りせずに済むと思いますよ!

という事で

部屋内の壁のひび割れから

床の傾斜または不同沈下が分かる

見方を中心にお話をします。

ただし

住宅の仕様として

プラスターボード下地の上に

ビニールクロス貼り仕上げの場合です。

お題目には

「部屋内の壁・天井のひび割れ」と記載していますが

天井だけにひび割れが入る事は有りますが

この場合は

構造上問題が無い

表面的なひび割れと判断していますので

今回は

壁のひび割れに重点を置いてお話をします。

最初に

下記3枚の写真を見て下さい。

それぞれの説明をしてみますね!

下記写真①は

掃出しサッシの左上の壁に

天井までひび割れが入っていて

上の方に行くに従って

ひび割れの幅が広くなっています。

 

【写真①】

 

下記写真②は

少し見にくいですが

上記写真の掃出しサッシの右上に

ひび割れが天井面からサッシ上部まで

下の方に行くに従って

ひび割れが広くなっています。

 

【写真②】

 

下記写真③は

掃出しサッシの左側上部に

すき間が開いています。

写真では分かりませんが

掃出しサッシの左側の一番下側には

すき間が開いていません。

つまり

サッシ下側から上側に行くに従って

すき間が開いています。

右側のすき間は逆に開いています。

 

【写真③】

 

 

上記掃出しサッシの両端の床の勾配は

左側の床天の高さを0とした場合

右側の床天の高さは

ー4.5㎜下がっていました。

傾斜的には2.5/1000の勾配で

判定基準以内でした。

 

今日の纏めとして

もう

お察しと思いますが

この不具合事象の原因は

地震の横揺れと隣地境界部分に低い法面です。

建物全体の傾斜傾向は

低い法面側に

最大傾斜計測値は12.5/1000の

不同沈下していました。

今回の

「住宅診断知識」として覚えておいて欲しいのは

壁のひび割れの入り方です。

上下のひび割れ幅の違いに注意して下さい!

今回紹介した様に

サッシ左右に上下幅が違う

ひび割れが入っていた場合で

1階のサッシで有った場合は

地震による不同沈下の可能性が

大変高い確率で有ると考えます。

契約される前に

住宅診断を実施して

傾斜傾向と不同沈下の原因追及を

インスペクターに依頼して見て下さいね!

 

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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