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「住宅診断」の心得⑤として

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<「住宅診断」の心得⑤として>についてお話をします。

中古住宅を購入しようと考えている方も

「住宅診断」を依頼するインスペクターが

どの様な所をどの様な目線で

検査するのかが分かりますので参考にしてみて下さいね!

今日は

前回の続きで

新しくホームインスペクターの資格を取得した方の為に

住宅診断を実施する上で

特に

中古住宅の「住宅診断」を実施する時の

重要なポイントをお話します。

 

では本題に入ります。

前回のお話は

建築基準法

住宅瑕疵保険の設計施工基準

フラット35の木造住宅工事仕様書

を一つ一つ覚える事の重要性を書きました。

今日のお話は

買取再販業者の中古住宅について

のお話をします。

買取再販中古住宅は

基本的には

売主が不動産業者になります。

つまり

契約不適合責任が2年間は付いている事になります。

買取再販業者の中古住宅は

見た目は綺麗にリフォーム工事をしています。

その中古住宅の売値の相場が

地域的な事などで色々変わりますので

その中古住宅とリフォーム工事費と

利益を合わせた金額が売値に反映されます。

ゆえに

予算的な事を考えた場合

外壁・屋根の塗替えしか

リフォーム工事をしていない場合とか

売値に余裕が有れば

住宅設備を新しい住設に取り替える事もします。

インスペクターとして

その買取再販業者の中古住宅を「住宅診断」する場合

下記の件に気を付けて下さい。

①綺麗にリフォーム工事されている建物を見て

 不適合事象を見落とさない様に!

 例えば

 綺麗な外壁に目が行ってしまい

 基礎のひび割れを見落とす可能性も有りますので

 要注意です!

②リフォーム工事以前の間取り図が有れば

 必ず確認する事。

 何故かと言うと

 3/4坪しか無かった既存の浴室を

 1坪のユニットバスに変更している場合は

 床下に入って見ると

 基礎を斫ったまま補修をしていなかったり

 大引きを切断したまま補強もしていなかった場合も

 有ったりしますので

 床下に入っての検査では

 要注意しないといけない箇所になります。

 また

 2階トイレを増築している場合などが有りますので

 増築している取合い部分のチェックも

 重点的にチェックしないといけません。

③屋外排水管の各桝をチェックする事。

 特に

 最終桝の蓋の取手が

 サビ付いて朽ちている場合が有りますので

 見落とさない様に!

④部分的に床フロアーが新しかった場合は要注意です!

 それは何故か?

 床を貼り替えたり増し貼りをするという事は

 床の傾斜が酷いか

 又は

 床が相当傷んでいるかのどちらかです。

 大体は床の傾斜が酷い場合が多いと思われます。

 なので

 この様に一部屋だけか

 各階一部屋の床が新しいフロアーにやり替えていれば

 その他の床の傾斜と傾斜傾向をチェックして

 場合によっては再度外へ出て

 基礎のひび割れをチェックして

 床傾斜との関係を見る事も必要になります。

⑤住宅設備を取り替えていた場合は 

 換気扇ダクトとか排水管の接続部分をチェックする事。

 例えば

 ユニットバスの換気扇ダクトが

 接続されていない場合などが有りますので要注意ですよ!

⑥サッシや雨戸の開閉チェックを実施する事。

 特に

 雨戸が有る場合は

 雨戸がキチンと作動するか?

 雨戸のカギが閉まるかのチェックを忘れずに!

 また

 サッシの建てりのすき間チェックが重要です。

 上下のすき間の差が大きい場合は

 「不同沈下」の可能性に注意する事!

⑦屋根が塗替えリフォーム工事を実施していない

 セメント瓦などの棟瓦部分は要チェックです!

 何故ならば

 棟瓦を留めているクギが

 抜けそうになっている場合をよく見かけます。

 また

 屋根に苔が生えたままになっている事も多いですよ!

 

今日の纏めとして

買取再販業者の中古住宅の場合は

上記7項目はチェック忘れが無いように!

「考え方その五」として

買取再販業者の中古住宅は

大変効率よくリフォーム工事を実施していますので

買取再販業者の思惑通り騙されない様に

検査を実施して下さいね!

 

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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