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南北の隣棟間隔で何が分かるのか?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<南北の隣棟間隔で何が分かるのか?>についてお話をします。

新築分譲住宅の購入を検討している方

注文住宅を検討している方へ

今日のお話は

ただ単に

敷地に当て嵌まるプランを考えるだけでは無くて

隣地の建物の配置なども考えたプランにしませんか?

という事で

3月31日のブログで

南側の建物がどの様に影響を及ぼすのか?

https://www.yandykensa.com/blog/13156  に続いて

今度は

南北の隣棟間隔の違いが

本建物にどの様な影響を及ぼすかを

採光シミュレーションで確かめたお話をします。

下記資料の見方は

薄ピンク色部分は直射日光が当たっている箇所で

赤色部分が眩しいぐらいの明るさ。

橙色部分が読書とか勉強に適した明るさ。

黄色部分が軽い読書位の明るさです。

緑色から青色部分は暗いというイメージで見て下さい!

 

【資料①】

 

上記資料①は

春分の12時の採光シミュレーションで

南側の建物との隣棟間隔は6mです。

隣棟間隔が6mで有れば

このプランでは

南側の建物の影響は受けないという事が

掃出しサッシ2か所部分を見れば分かります。

 

【資料②】

 

上記資料②は

春分の12時の採光シミュレーションで

南側の建物との隣棟間隔は4mです。

隣棟間隔が4mになると

このプランでは

南側の建物が少し影響を及ぼすようになる事が

掃出しサッシ2か所部分を見れば分かります。

 

【資料③】

 

上記資料③は

春分の12時の採光シミュレーションで

南側の建物との隣棟間隔は3mです。

この3mの隣棟間隔で確認出来た事は

吹抜けのFIXサッシ4枚の日射が確認出来た事です。

この事は何を意味しているかと言いますと

隣棟間隔が3m位であれば

このプランでは

吹抜けのFIXサッシ4枚が日射取得に有効で有る事が

分かりました。

因みに

南側の建物は

本体建物と同じプランでシミュレーションしています。

実際のプランでは

隣地の建物の形状が色々有り

また南側の他の方位にも建物が有りますので

それらの建物をこのCADソフトに入れ込んで

採光シミュレーションも出来るし

以前のブログにも記載した

「等時間日影図」を作成する方法も有りますので

プランが有る程度決まったら

採光シミュレーションをしてみる事をお勧めします。

 

今日の纏めとして

LDKの掃出しサッシ右側に庇を取付けた場合の影響と

吹抜けにFIXサッシを設置した影響が

南北の隣棟間隔により変わって来る事が

シミュレーションを実施した事で分かりました。

分譲住宅でも注文住宅でも同じ様に

隣棟間隔(採光・日射遮蔽も)を考えながら

プランを作成して行きませんか?

特に

注文住宅を考える場合は

部屋数や間取りも大切ですが

その前に

実際に住んでみて後悔しない様に

生活空間・環境(日射遮蔽)も

良く考えましょうね!

という事で

今日のお話は、参考になりましたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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