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妻側外壁通気について!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<妻側外壁通気について!>についてお話をします。

注文住宅を検討している方は

住宅の耐久性の事を考えて

外壁通気の排気口金物の設置を

疎かにしない様に要注意ですよ!

 

今日のお話は

久しぶりに妻側外壁通気排気口のお話をします。

先日

中間検査の立会で片流れ屋根の軒の出が有る

妻側の外壁通気の件で

工務店の設計の方とお話をする機会が有りました。

彼が言うには

外壁妻側の軒裏との取合いには

外壁通気用排気金物は取付けなくても

妻側片流れの軒の出部分の屋根タルキとタルキとの空間を

外壁通気が棟側(上部)に流れるから

排気口金物は必要無いと言われます。

確かに言われる事は理解できます。

がしかし

外壁通気の空気は

棟側上部まで流れた空気は

今度は何処に逃げるのでしょうか?

彼が言うには

今度は棟側軒の屋根タルキとタルキとの間から小屋裏に流れて

そこから棟換気排気口を通って外部に排出されるとの事。

確かに空間は繋がっているが

外壁通気側の空気が小屋裏側の空気と

同じ空気の温度で有れば

よほど外壁通気側の空気を押し出す力強い風圧が無い限りは

棟側軒裏で外壁通気が留まっている状況だと考えます。

妻側外壁の棟側軒裏に留まった外気が直接

小屋裏を通らずに棟換気口まで流れる事は

棟換気口が棟の端から端まで

全長に設置していない限りは考えられません。

例え

軒裏仕上げ材の下地施工で

外気通気が流れる細工をしたとしても

妻側に外壁通気排気口を設置している場合と比べて

外壁内で結露の発生の可能性が大変大きいですね!

まぁ

この事は

軒裏下地組を施工した時に確認出来れば

実際にどれだけの開口が確認出来るかを見れば

一目瞭然かな?

実際にその時期の現場が

見られる事が出来れば良いのですが・・・・。

軒ゼロの場合は

上記の考え方は到底無理な話でNGですね!

 

今日の纏めとして

妻側の軒の出が大きければ

彼の考え方は有りなのかな?

って思われるかも知れませんが

これは

こうあって欲しいなぁって言う希望的観測です。

実際の現場では

希望的観測ではなく

確実性を優先して欲しいと考えます。

しかし

何回もブログにも書いていますが

妻側外壁通気排気口金物を設置しなくても

建築基準法上の違反では有りません。

がそれでも

家の耐久性の観点から考えて

妻側外壁通気排気口金物を設置して欲しいですね!

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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