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契約時には最終の設計図書を貰う事!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<契約時には最終の設計図書を貰う事!>についてお話をします。

新築分譲住宅を購入される方は

確認済証の設計図書に添付している

(添付していない方が多いかな?)

構造の仕様規定のチェック図面をチェックしてもらい

出来れば直下率をチェックして貰って下さいね!

 

今日のお話は

新築分譲住宅の中で

デザイン的におしゃれな住宅を

「住宅診断」を実施する前に

構造の仕様規定のチェックを実施して見ました。

木造住宅の仕様規定は大きく分けて

①壁量計算

②四分割法

③N値計算

の3項目を計算して行きます。

で今回の「住宅診断」依頼者様の場合

工務店が

設計図書として保管していなければならない

仕様規定チェック図面を保管していないと言うか

もしかしたら

仕様規定の計算を実施していないように思われます。

何故ならば

確認申請済証を降ろす為には

この仕様規定チェック図面は必要無いからです。

必要が無いから

仕様規定チェックをしなくても良いという訳ではなく

仕様規定チェックをした設計図書を

15年間保存する義務が有る事を知らないようですね!

で今回は

プレカット図面が入手できたので

それを基にして仕様規定チェックを実施して見ました。

その一部が下記資料①、②、③です。

 

【資料①】

 

 

【資料②】

 

上記資料①、②は

仕様規定チェックする為に

耐震壁(筋交い)をプレカット図面通りに入れた結果です。

1階の方は

重心と剛心は

それなりに重なっていますが

2階の方は

重心と剛心が少し離れています。

図面上の中央のピンク色下四角の斜線の中に入っていればOKです。

因みに

ピンクの中央が建物の重心

この重心に※印の剛心が重なればベストの状態です。

剛心とは

耐力壁のX方向Y方向の配置バランスです。

この筋交いの位置は

プレカット業者のオペレーターが入力したのでしょうが

もう一押し二押しが欲しかったかな?と考えてしまいます。(笑)

下記資料③は

柱と耐力壁の直下率が分かる資料です。

 

【資料③】

 

上記資料③を見てみると

このプレカットのオペレーターは

直下率を考慮した配置は考えていない様に思われますね!

まぁ

本来であれば住宅のプランを考えた建築士が

自分の考え方で仕様規定チェックをするべきと考えますが

この建物の仕様規定のチェックは人(プレカット業者)任せだから

仕方が無いのでしょうね!

 

今日の纏めとして

新築分譲住宅を購入された方は

是非

下記の設計図書を売主から必ず頂いて

大切に保管して下さいね!

①確認申請設計図書

②構造計算書(仕様規定チェック含む)

③電気、給排水図面

④プレカット図面

⑤基礎伏図(杭打ち図面含む)

⑥地盤調査報告書

⑦住宅設備の施工図面

等々は最低でも手元に置いて保管しておいて下さいね!

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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