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住宅診断広島劣化事象038「床下の湿気」

<<中古住宅ホームインスペクションの瑕疵事象として>>

●築40年木造住宅
自宅のホームインスペクション(住宅診断)を依頼して頂いた2階建て住宅

◆事 象
①床下構造材の含水率が高い。(地面も湿気ている)
②束石及び地面の「針状結晶」と床フロアー裏面の「白いカビ」が発生している。
③束石にひび割れが入っている。

◆原 因
今回の家の湿気が高い原因は、床下の地面の高さが外部の地盤より150mm~200mm低い事が原因です。

「針状結晶」の原因は、土壌に含まれる硫化物が水分により溶けて硫酸イオンになり、

毛細管現象により土壌表面に水分とともに集まり水分が蒸発することで硫酸イオンと土壌内のナトリウムイオンやマグネシウムイオンが結合し、

硫酸ナトリウムと硫酸マグネシウムとなりコンクリート表面のカルシウムイオンと結合、

硫酸カルシウムが生成されこのような針状結晶(しんじょうけっしょう)を起こすとの事。

束石のひび割れの原因は、土壌に含まれる硫酸ナトリウムが、この写真の束石のように割れてボロボロにさせる劣化現象を起こします。

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住宅診断広島劣化事象038「床下の湿気」
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住宅診断広島劣化事象038「床下の湿気」
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住宅診断広島劣化事象038「床下の湿気」

◆対 策
1階の床を剥いでのリフォーム工事をするのであれば、外部の地盤より高く防湿コンクリートを打つのが一番良いと考えますが、

そうでない場合は、コストの事を考えれば、せめて防湿シートを敷く事と束石を湿気から保護する事を考えたいです。

この場合は、床下換気口に換気扇を設置しても効果は無いと考えます。


今回は、ここで終わります。

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