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バルコニーのオーバーフロー管の設置義務は?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<バルコニーのオーバーフロー管の設置義務は?>についてお話をします。

今日のお話は

バルコニーの排水ドレン近くに有る

オーバーフロー管についてのお話をします。

 

因みに

バルコニーとベランダの違いが分りますか?

 

簡単に説明しますと

ベランダには屋根が付いていて

バルコニーには屋根が付いていません。

 

この違いを区別して使い分けている建築士は

果たして何割ぐらいいるだろうか?(笑)

 

屋根が付いているのがどちらだったのだろうと

分からなくなった時には

ルーフバルコニーを思い出して下さい。

屋上には普通屋根が付いていませんから!

 

話が横道にそれましたが

下記の写真①を見て下さい。

 

【写真①】

 

何と

この建物のバルコニーに

オーバーフロー管が設置されていないのです。

 

オーバーフロー管とは

もし排水ドレーンが落ち葉などで詰まってしまった場合

バルコニー内に雨水が溜まってプールになってしまいます。

 

雨が降り続いた場合は

バルコニーに出る掃出しサッシの下端などから

室内に雨水が入り込んでしまう可能性が有ります。

 

因みに

一般的には下記写真②の様に

オーバーフロー管を設置します。

 

【写真②】

 

この建物の場合は

オーバーフロー管の穴の大きさと

排水ドレンとの穴の大きさと同じでした。

 

一般的な穴の大きさは

下記写真③の大きさが多いですね!

 

この考え方は

予備的な排水穴と考えているからでしょうね!

 

【写真③】

 

私見ですが

オーバーフロー管の考え方からすれば

もしもの時の備えですから

 

上記写真③の穴の大きさよりは

上記写真②の穴の大きさの方をお勧めします。

 

今日の纏めとして

このオーバーフロー管の設置に関する規定は

瑕疵保険の設計施工基準とか

フラット35の木造住宅工事仕様書には

何も記載されていません。

 

何か狐に抓まれたような感じですね!

 

なので

設置規定がどの規定にも有りませんので

「住宅診断」の指摘事項として説明するだけで終わります。

 

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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