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外壁通気構法未完結とカビ・藻類の発生の関係

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<外壁通気構法未完結とカビ・藻類の発生の関係>についてお話をします。

今日のお話は

外壁通気構法未完結のお話をします。

 

自宅の近くに

4年くらい前建った分譲住宅が1棟有ります。

 

仕事がら

気になって工事中から見ていたのですが

足場が外れた後に見に行った時に

案の定

妻側の外壁通気口金物が設置されていませんでした。

 

最初の1、2年くらいは

注意して外壁の状態を見ていたのですが

別に問題は確認されませんでした。

 

で今日久しぶり(4年ぶり?)に

近くを通ったので見てみたら

 

何と

柱の跡が良く分かる様に

北面の妻側外壁面にカビ又は藻類が発生していました。

 

たった4年足らず

北側外壁にカビ又は藻類が発生したのです。

 

以前のブログで

長期優良住宅の5年目の点検を実施した時の建物が

 

下記写真①の様に

外壁にカビ又は藻類が発生していました。

 

【写真①】

 

つまり

たった築5年足らず

気候などの条件が揃えば

外壁通気構法未完結の外壁面に

カビ又は藻類が発生する不具合事象は起きると言う事が

実証されました。

 

1年くらい前にブログで

北側の妻側外壁面の外壁通気未完結は

外壁面にカビ又は藻類が発生するから要注意!と

 

新築分譲住宅を建てる工務店にも

再三注意喚起していたのですが

 

今でも

気にせずに外壁通気構法未完結の家を建てています。

 

新築分譲住宅を検討されている方は

ホント要注意ですよ!

 

今日の纏めとして

外壁通気構法未完結が原因で

外壁北面にカビ又は藻類が発生する事は

明らかに実証されました。

 

ゆえに

新築分譲住宅を検討している方は

 

特に北面妻側の

外壁通気構法未完結の場合は

 

外壁にカビ又は藻類が発生する事を覚悟の上契約をされるか

又は諦めるかを良く検討して下さいね!

 

外壁にカビ又は藻類が発生する事はただ単に

外壁が汚いだけではありませんよ!

 

壁体内結露が発生している事も十分考えられますから

壁体内に発生した結露

壁体内の腐朽菌の繁殖も助けているという事にもなります。

 

と言う事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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