Y&Y設計事務所
対象エリア:広島・岡山・山口

telお問い合わせ

〒730-0731 広島県広島市中区江波西1丁目6番35号
営業時間:8:30~18:30    定休日:不定休    MAIL:info@yandykensa.com

気密基礎パッキンと基礎断熱工法として!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<気密基礎パッキンと基礎断熱工法として!>についてお話をします。

今日のお話は

電話相談のお話をします。

 

と言っても

電話相談を頂いたのは1年以上前です。

 

その電話相談の方から

夕方突然携帯電話の方へ電話が入ったのです。

 

最初は

名前を聞いても直ぐにはピンと来なかったのですが

 

相当の間やり取りしていたので

何とか思い出す事ができました。

 

 

お話の内容は

1年以上前に電話相談をしてから

その後音沙汰が無かったのですが

 

相手の方が

その後どうなったかの結果報告をしないと

という事で電話をくれたようです。

 

1年以上前の相談内容は

屋根断熱の屋根通気の排気口が無い事から

 

相談者が工務店側に

屋根棟部分に排気口金物を設置して欲しいと伝えたにも関わらず

雨漏りの原因になるから排気口を設置しないとの押し問答。

 

結局埒が明かないので

解約を申し出ると

違約金として数百万かかると言われた為

 

弁護士を立てた結果

設計料の数十万円を払うだけで和解になったとの事。

 

本当は

工務店のパンフレットに掲載している事をしていない事も分かり

 

時間をかければ違約金を払う事も無かったとの事でしたが

費用対効果を考えて決断をされたそうです。

 

今現在は

新しい工務店と契約をされて

着工の準備に入ったそうですが

現場監督の方が今一不安との事。

 

新たな悩みとして

壁・天井・床の断熱材の

仕様及び厚さには問題は無いのですが

 

ユニットバス、洗面脱衣室とトイレが

一つの空間になっていて

 

それを囲った基礎立上り部分は

気密キソパッキンを設置しているが

基礎断熱工法(基礎立ち上がりに断熱材が無い)になっていないとの事。

 

ここで問題なのが

気密キソパッキンで囲った基礎には

基礎断熱工法ではなくて床断熱工法

 

それでもって

ユニットバスが断熱浴槽になっているのです。????・・・

 

ホント??????・・・・・?

 

断熱浴槽を採用した場合は

基礎断熱工法で施工はしなくても良いですが

床下から外気が壁の中を通って天井裏などに入らない様に

ユニットバスと壁とのすき間を通気止めの施工が必要です。

 

この通気止めの施工をキチンと施工したとしても

実質的な断熱浴槽の断熱材は薄く

他の床断熱材と比べたら断熱性能が各段に落ちますので

この方法はお勧めはしません。

 

今回の場合は

気密キソパッキンで周囲を囲っているので

ユニットバスと壁とのすき間から

外気が壁の中を走る事は考えられません。

 

なので

?????・・・・・?なのです。 ☜ 工務店側の意図が分からない!

 

この様な施工方法は初めてなので

今現在の頭の中では

良いのか悪いのかの整理が出来ていません!

 

何故

基礎断熱工法にしないのだろうか?

基礎断熱工法にすれば断熱浴槽の様な

中途半端な断熱材に悩まなくて済むのに・・・・。

 

世の中には

変わった施工を考える工務店も有りますね!

 

という事で

電話相談者からの結果報告のお話でした!

今回は、これで終わります。

 

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊