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ベタ基礎全面に捨てコンは必要?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<ベタ基礎全面に捨てコンは必要?>についてお話をします。

今日のお話は

ベタ基礎ベース下にも捨てコンを打ちませんか?

それとも捨てコンは必要は無い?

と言うお話をします。

 

インスペクターの立場から言えば

捨てコンは必ず打つべきと考えますが・・・・。

 

基礎の

不具合事象とか欠陥事象に

鉄筋のかぶり厚さ

寸足らずをSNSなどで良く目にします。

 

木造住宅の

基礎鉄筋の基本的なかぶり厚さ

土に接する部分のかぶり厚さは60㎜以上

それ以外のかぶりの厚さは40㎜以上です。

 

今回は

土に接するベタ基礎ベース下の

鉄筋のかぶり厚さのお話です。

 

何時頃から

ベタ基礎の底盤底に捨てコン

打たなくなったのだろうか?

 

布基礎が主流の時には

墨出しをする為に必ず捨てコンを打っていたと思います。

 

それが

ベタ基礎が主流になって来た当初はまだ

ベタ基礎全面に捨てコンを打っていた記憶が有ります。

 

それが今では

建物の外周廻りにだけ墨出しをする為に

捨てコンを打っているだけですね!

 

まぁ

捨てコンの考え方は出しをする為だと考えれば

仕方が無いのかなぁ?

 

そこで

下記写真①を見て下さい。

写真の撮り方が悪かったのですが

鉄筋のかぶり厚さは60㎜有るか無いかでした。

 

【写真①】

 

上記写真①を見て

何か違和感を感じませんか?

 

下記写真②は

ベース筋のかぶり厚さを確保する為の

60角のサイコロを約750ピッチで鉄筋の下に設置しています。

 

【写真②】

 

上記写真②を見て

何かを感じませんか?

 

下記写真③は

基礎ベース部分のコンクリート打ちの写真です。

 

【写真③】

 

上記写真③を見て

何かホントにこれで大丈夫?って

感じませんでしたか?

 

まぁ

工務店の現場監督さんも

ほぼ誰も何も違和感を感じないのでしょうね!

 

ここに取り上げた理由は

これで本当にかぶり厚さ

60㎜以上確保出来ると言い切れますか?って言う事を

感じて欲しかったのです。

 

上記写真②の段階で

人が鉄筋の上を歩いた為に

サイコロ部分の下が少し沈んでいるのが分かりますか?

 

この状態でコンクリートを打てば

上記写真③の人の足元を見て下さい。

 

明らかに

鉄筋のかぶり厚さが60㎜有りません。

 

コンクリートを打つ前に

建築基準法鉄筋かぶり厚さをクリアしていたとしても

 

上記写真③の様に

コンクリート打ちの時に

規定の鉄筋かぶり厚さが有りません。

 

人が移動したら

かぶり厚さは元に戻ると思われますか?

100%戻らないでしょうね!

 

それなのに

誰もこの事を指摘しませんし

かぶり厚さを確保する為に捨てコンは必須と

指摘される人も居ません!

 

私から言わせれば

捨てコンを打っていない木造住宅は

全て建築基準法違反なのです。 ☜ 大袈裟では有りませんよ!

 

少し考え方を変えてみると

この鉄筋のかぶり厚さ足らず(建築基準法違反)

今後どの様な影響を家にもたらすのか?

 

この事を考えた場合

ほぼ何も表面に出現する影響は出ないでしょうね!

ってなってしまうのかな?

 

と考えた場合は

かぶり厚40㎜以上の基礎立上り部分だけを

要注意して施工すれば良いのでしょうかね?

って言う考え方になるのかな?

 

今日の纏めとして

注文住宅を依頼している人は

 

工務店に

捨てコンを打つのかを確認して見て下さいね!

 

出来れば

捨てコンを打って貰いましょう!

 

という事で

今日のお話は

明らかに建築基準法違反でも・・・・と言うお話でした。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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