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ベタ基礎スラブ配筋ピッチとして!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<ベタ基礎スラブ配筋ピッチとして!>についてお話をします。

今日のお話は

瑕疵保険の基礎配筋検査に立ち会った時に

気が付いたお話をします。

 

下記写真①は

ベタ基礎のスラブ筋ピッチの写真です。

配筋ピッチは200㎜でした。

 

【写真①】

 

上記写真①の配筋ピッチは

瑕疵保険の設計施工基準に適合したピッチです。

 

下記資料①が

瑕疵保険のベタ基礎配筋の資料です。

参考にして見て下さい。

 

【資料①】

 

因みに

この建物の屋根材はガルバニウム鋼板葺きなので

軽い住宅として基礎配筋が検討されます。

 

この地域は一般地域なので

短辺方向のスラブピッチは3mを超え4m以下に当て嵌まりますので

D13@200のシングル配筋でOKという事になります。

 

がしかし

あくまでも新築住宅を建てる時の話です。

 

将来の事を考えると

例えば太陽光発電を載せる場合は?とか

屋根をやっぱり洋瓦にしたいとなった場合は

D13@200のシングル配筋ではNGとなります。

 

と言っても

その時には基礎のスラブ配筋ピッチの事など

何も考えないでしょうね!

NGになる事を分からずに施工する事になりますね!

 

注文住宅であっても新築分譲住宅であっても

せめて

D13@150のシングル配筋にしておきませんか?

 

今回の検査での

大きな収穫の一つは

スラブ配筋のかぶり厚さの件です。

 

検査員の方ともお話をしたのですが

 

スラブ配筋の

かぶり厚60㎜を確保する件です。

 

検査員が言われるのは

この件に関しては指摘に上げないそうです。

 

何故ならば

コンクリートが

1cm中性化するのにかかる時間は15年として

 

単純に計算すると

スラブ鉄筋迄

中性化が到達する迄

6cm有れば90年かかるとの事。

 

そこから鉄筋がサビだすのだから

実際のところ6cm無くても・・・・との事でした。

 

この事は

私も知っていましたが

 

今回改めて

検査員の方かた直接聞く事が出来たので

 

やはり

6cm 6cm ってシビアに言う事が

必要なのかな?って考えてしまいました。

 

しかし

建築基準法で決められている規定なのだから

検査員の立場では6cmは指摘する事にします。

 

参考になる意見として

検査員の方から聞いたのは

有る工務店では

サイコロの下に200角位のプレートを敷いて

サイコロが砕石にめり込まない様にしているとの事

 

これは大変良いアイデアなので

機会が有れば工務店にお話をしてみたいと思います。

 

今日の纏めとして

ベタ基礎のスラブ配筋の

基本ピッチとして

D13@150のシングル配筋にしておきませんか?

 

もう一つは

サイコロの下に200角位のプレートを敷き

砕石に沈み込む事を防ぎませんか?

という事になります!

 

という事で

今日のお話は

ベタ基礎のスラブ配筋ピッチなどのお話でした。

参考になったでしょうか?

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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