Y&Y設計事務所
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隣地で鋼製矢板打ち工事が有る場合は要注意!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<隣地で鋼製矢板打ち工事が有る場合は要注意!>についてお話をします。

今日のお話は

敷地の隣で鋼製矢板打ち工事

有った場合のお話をします。

 

今回の建物は

築5年3階建て木造住宅の建物です。

 

3階建てという事で

想像が付くと思いますが

隣地境界線と建物との距離が狭いです。

 

その境界線いっぱいいっぱいの所に

鋼製矢板を打ち込む工事が有ったのです。

 

その隣の施設が完成後に

依頼者が家の廻りを見てみると

 

下記写真①の様な

基礎のひび割れに気付いたので

電話相談が入ったのです。

 

【写真①】

 

現地へ行って

その建物の廻りを調査して見ると

下記写真②、③が見つかりました。

 

【写真②】

 

上記写真②は

鋼製矢板工事が有った反対側の

道路境界線から600㎜離れた

基礎と土間とのすき間の写真です。

 

【写真③】

 

上記写真③

鋼製矢板工事が有った反対側の

基礎と土間とのすき間の写真です。

 

どちらのすき間も

3.0㎜以上開いていたので

 

この

すき間を見た瞬間

建物が鋼製矢板工事が有った側に

ズレた(傾いている)と感じました。

 

つまり

建物の床に

必ず相当な傾斜が有ると確信したのです。

 

床の傾斜計測をした結果

床の最大高低差が13㎜

 

鋼製矢板打ち工事が

実施した方に傾斜していました。

築5年の家がですよ! 

 

今日の纏めとして

隣地で何かの工事が始まる時は

 

事前に

工事着工の挨拶か

チラシが入ると思いますので

 

鋼製矢板打ち工事などの

振動が有る工事が有るのであれば

 

事前に

建物の壁・床の計測を

実施して貰いましょう!

 

でなければ

隣地の工事が完成後に

自宅の床・壁の傾斜や外壁や基礎に

ひび割れが入ったと言っても

 

自分で調査をして

傾斜等の不具合を証明しなければ

直して貰える可能性は有りませんよ!

 

という事で

隣地(近く)で

鋼製矢板打ち工事等が有る場合に

注意して欲しいお話でしたが

参考になったでしょうか?

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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