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既存住宅の基礎ひび割れ事例の第一弾として!

今回は、<既存住宅の基礎ひび割れ事例の第一弾として!>についてお話をします。

今日のお話は

既存住宅の基礎不具合の中の

鉄筋が入っていない

基礎に関わる不具合のお話です。

 

基礎鉄筋の変遷を

住宅金融公庫の資料を基に簡単に書いて見ます。

 

1981年以前の基礎は

無筋コンクリートと考えて

ほぼ間違いないです!

 

1980年に

性能保証制度が任意で開始され

 

1985年以降に

無筋仕様の掲載を住宅金融公庫仕様から

削除されました。

 

1990年代に入り

徐々に鉄筋入り基礎が一般化して行き

 

2000年に

住宅性能表示が開始されて

基礎本体の寸法や鉄筋の仕様等が規定されました。

 

以上の変遷を見て

皆さんはどの様に思われましたか?

 

基礎に

鉄筋が確実に入っている建物は

 

2000年以降の

住宅性能表示制度が開始された後から

申請された建物と言えます!

 

つまり

2000年以前の建物には

基礎に鉄筋が入っていない

建物の可能性が有るという事です。

 

では

基礎に鉄筋が入っていない建物は

何か問題が有るのか?と言われる方の為に

 

下記写真①に

無筋コンクリート基礎の

不具合事例の写真4枚を挙げてみます。

 

【写真①】

 

 

上記写真①を見て

何か気付きましたか?

 

そうです

無筋コンクリートの場合は

基礎のひび割れの特徴として

ひび割れ幅が5㎜前後開いています。

 

では

この様にひび割れる原因は何なのか?

 

地盤がシッカリしていれば

無筋コンクリートでも建物の荷重を支えるだけで

この様なひび割れは起きないと思います。

 

原因は2つ考えられます。

一つは

地盤の一部が沈下した場合と

 

もう一つは

地震などにより

地盤と建物全体が

揺れ動かされた場合と考えます。

 

一つ目の原因は

2000年以降の

住宅性能表示制度が開始されてからは

 

売主側が

地盤調査を実施して

地盤調査の結果により基礎の補強をする様になってからは

この原因は減少しました。

 

二つ目の原因の

地震の場合は

地盤が揺れ動く事に伴い

基礎にひび割れは発生しますが

 

基礎に

規定の鉄筋が入る事によって

 

普通の地震では

ひび割れ幅が5㎜前後開く事は

無くなったと思われますね!

 

 

下記写真②は

買取再販業者

基礎の大きく開いたひび割れ

補修していた実際の写真です。

 

綺麗に

補修しているから

安心と思われて購入される方がいますが

絶対にNGですからね!

 

泣き寝入りしない為には

 

購入する前には

必ず「住宅診断」を実施して

 

詳細な床・壁の傾斜計測

及び

床下に入っての調査を実施して下さいね!

 

【写真②】

 

 

因みに

上記写真②の建物の床下は

 

見える所は

綺麗にリフォーム工事をしていたにも係わらず

 

下記写真③の様に

床下は大変酷かったですよ!(笑)

 

【写真③】

 

 

今日の纏めとして

2000年以前の既存住宅の場合は

無筋コンクリート基礎の可能性が高いので

 

下記写真④の様に

鉄筋探査機

鉄筋の有無を調査する事をお勧めします!

 

【写真④】

 

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

Y&Y設計事務所

「住宅診断」を実施して

沢山の不具合事象を見ていますので

 

これらの

不具合事象を少しでも減少させる為に

 

既存住宅の場合は

「住宅診断」は必須ですよ!

 

注文住宅の場合は

「新築各工程検査」

プラン思い込み図面チェック」

費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?

 

依頼する事で

少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?

 

勿論

設計事務所として

住宅の設計相談もOKですよ!

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。