2024/12/24
Y&Y設計事務所は
住宅診断で幸せな暮らしを応援します!
今回は、<北側外壁の苔又はカビ発生の原因とは!>についてお話をします。
今日のお話は
放射冷却を調べる事で
長年の疑問が解決したというお話です。
年末が近づいた時期の朝
クルマや建物の屋根に
霜が降りるのを見かけますよね!
霜が降りるメカニズム(仕組み)は
夜間に良く晴れて風も弱い時に
放射冷却により
地面などの表面温度が
0℃以下にまで下がる事で
霜が降りるのです。
では
「放射冷却」とは
物体が熱を出して(放射して)
冷える(冷却)事を言います。
分かり易く言うと
夜になって太陽からの熱が
貰えなくなった地面や物体が
自ら熱を保温できないので
熱が逃げて行ってしまいます。
この熱が逃げる事が
放射冷却なのです。
この時に
物体の近くにある空気も
冷やされて行きます。
近くの空気が十分に冷えて
0℃以下になると
空気中の水蒸気が
細かい氷の結晶となって
物体の表面に
付着するのが「霜」なのです。
ここから本題です。
下記写真①が
外壁北面に苔又はカビが
発生している写真です。
上記写真①の様に
苔又はカビが発生している部分は
年末の時期には
放射冷却によって
霜になる前?の水蒸気によって
湿気を含んでいたと考えられます。
この繰り返しにより
苔又はカビが発生したと考えました。
上記写真①をよく見て下さい。
柱や梁が有る部分には
苔又はカビが発生していません。
これは何故か?
当初は外壁通気が
正常に機能していない事が
苔又はカビ発生の
大きな原因ではないかと
考えていた時期が有りました。
がしかし
外壁通気が機能しているはずの
軒側の北面外壁にも発生していたので
ここで原因が迷路に入ってしまい
思考がストップしていました。
先日たまたま
早朝に上記写真①の様に
外壁面が濡れている建物を見て
ふと思った事が
放射冷却と霜の関係です。
「霜」のメカニズム(仕組み)から
放射冷却とは何か?を調べている内に
建物外壁も
放射冷却をすると仮定したら
なんと私の頭の中で
ガッテン・ガッテンしたのです。(笑)
つまり
外壁部分の柱や梁部分以外から
夜間の冷たい温度で
室内の温度が外壁面から冷やされて行き
外壁面に霜又は水蒸気が
発生したと考えたのです。☞ここで一つガッテンしたのですが・・・・。
がしかし
建物の省エネ計算をする時に
柱や間柱は熱橋部分として
熱を伝えやすい部分となっています。
つまり
壁の断熱材よりも
熱が逃げ易いという事です。
なので
上記写真①を如何とらえるか?
ここでまた
迷路に入るのかと思ったのです。
これは
高気密・高断熱住宅の
断熱施工にも関わる事ですが
上記写真①の原因を
放射冷却の
メカニズム(仕組み)で考えた場合
柱や間柱の木部分よりも
壁の中に入れている断熱材の断熱性能が
劣っていたという結論に達しました。
断熱性能だけでなく
断熱材の設置方法により
断熱欠損しているとも考えられます。
さらにもう一つ
苔又はカビ発生が何故
北面側の外壁だけなのかについては
北側外壁面が
太陽の熱を受ける時間がゼロに近い為
外壁面が湿っている時間が
長いからと考えています。
ここで漸く私見として
ガッテン・ガッテンで解決!
今日の纏めとして
ここ数年の間
外壁北側面の苔又はカビ発生の原因に
悩んでいましたが
私見として解決しました!
という事で
今日のお話は
参考になりましたか?
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今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング&ジョギング
今日、右足首を痛めて途中棄権。
距離3.9km 歩数は5,083歩
トータル467日目(休んだ29日間含む)
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