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住宅診断広島劣化事象041「不同沈下」

<<中古住宅ホームインスペクションの瑕疵事象として>>

測定した数値を元に実際に判定した結果と、条件付きで想定される判定結果の例を作成してみました。

●築29年の2階建て木造住宅
 南側が約5m法面で下がっています。

◆下の図面は、実際に診断した測定数値を記入しています。

【テキストテキスト】
住宅診断広島劣化事象041「不同沈下」

◆結果判定として
結論として、南側に不同沈下を起こしていると判定しました。

◆理由として
ダイニングキッチン及びリビングの床中央東西ラインから南部分が、瑕疵が存する可能性が高い6/1000の傾斜以上の傾斜が測定されました。
床の傾斜測定距離の基本は、3m前後で判断する事になっていますが、西側中央基礎に0.95mmのひび割れ、東側中央基礎に0.90mm、0.85mmのひび割れが確認され、尚且つ南東内壁の6/1000の傾斜を筆頭に5/1000の傾斜が2箇所、4/1000の傾斜が2箇所が測定された事と、南側に法面が有る事を総合的に判断しました。


◆下の図面は、部屋の真中の床傾斜測定をしなかった場合且つ床下に入っての調査(緑色の数値は床下に入って測定した数値)をしなかったと想定した床傾斜数値を記入しています。

【テキストテキスト】
住宅診断広島劣化事象041「不同沈下」

◆仮定判定として
床の傾斜は6/1000未満で問題無し。
内壁に6/1000の傾斜が1箇所確認できる。
西側中央基礎に0.50mmのひび割れ1箇所と南側中央基礎に0.55mmのひび割れが1箇所が確認出来る。
総合判定では、不同沈下の可能性が有るとは言い難い判定になります。


◇床下に入っての調査と、各部屋中央の床レベル測定の結果の有無が、住宅診断の判定結果を大きく変える事が、今回の実例でも分かります。
床下詳細検査の費用が高いからと言って省く事は、住宅診断の本当の意味が無くなります。


では、今回はここ迄とします。

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