2025/06/02
Y&Y設計事務所は
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住宅を建てる又は購入する前に
是非、一読下さい!
今回は、<ユニット鉄筋に多い不具合に要注意ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
基礎の鉄筋配筋に
ユニット鉄筋を使用している現場で見つけた
不具合のお話です。
基礎鉄筋検査で指摘する不具合で多いのは
鉄筋の「あき寸法足らず」と「多重結束」です。
因みに
鉄筋の「あき寸法」とは何かを
簡単に説明すると
鉄筋同士が隣り合う
鉄筋の表面から表面までの
最小距離を言います。
鉄筋の「あき寸法」の最小値は
・鉄筋径の1.5倍
・粗骨材最大寸法の1.25倍
・25㎜
上記3つの内の最も大きい値になります。
で
実際に木造住宅の基礎では
コンクリートの粗骨材は
20㎜を使用されていて
異形鉄筋径の最大径は
16㎜の事が一般的なので
それぞれを計算すると
16㎜×1.5倍=24㎜
20㎜×1.25倍=25㎜
という事から
木造住宅の場合は
「あき寸法」は25㎜と考えていたら良いでしょう!
鉄筋の「多重結束」とは何かと言えば
鉄筋を3本以上重ねての結束を指します。
つまり
鉄筋の結束本数は2本までという事です。
検査的に見れば
3本以上が重なっていれば
「あき寸法」もNGという事です。
下記写真①の場合は
鉄筋の「あき寸法」足らずの不具合になります。
下記写真②も
鉄筋の「あき寸法」足らずと
鉄筋3本の「多重結束」が有り
ダブルの不具合になります。
下記写真③の場合は
鉄筋3本と4本の「多重結束」の
不具合ですね!
上記写真①~③の写真を見て
何故この様な
不具合が発生してしまう理由は何か?
この様な
不具合が発生する箇所は
基礎の立上りが
Tの字になっている箇所に
集中しています。
つまり
ユニット鉄筋の3つ以上のパーツが
接続される箇所は要注意という事ですね!
今日の纏めとして
ユニット鉄筋の要注意箇所は
Tの字型箇所の基礎配筋は要注意という事です。
今年4月から
施行された改正建築基準法では
ユニット鉄筋を採用しない場合
タテ筋(腹筋)の先端にフックを
設置しないといけません。
問題は
下記写真④の様に
そのフックがコンクリートのかぶり厚さ足らずを
助長させる事になりかねない事ですね!
因みに
フック形状の規定を貼り付けておきます。
https://note.com/henamamearch/n/nea189a899489
今日の纏めとして
基礎配筋検査で
要注意しなくてはならないのは
ユニット鉄筋を使用した基礎で
基礎のTの字部分の「あき寸法」足らずを
事前に現場監督が把握して
「あき寸法」足らずを避ける方法を
事前に考えておいて欲しいですね!
方法として考えられる事は
3パーツを2パーツにする方法を
考えれば良いと思います。
という事で
今日のお話は
参考になりましたでしょうか?
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