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妻側外壁通気のアイテムとして

今回は、<妻側外壁通気のアイテムとして>についてお話をします。

最近の新築分譲住宅は

軒ゼロ(軒の出が無い)の住宅が多いので

もし

新築分譲住宅を見に行かれる時が有った場合は

下記二枚目の様な外壁通気の排気口が無い不適合事例か

どうかを注意してチェックして見て下さい。

軒ゼロ住宅に限らず

妻側に軒裏が有っても

排気口が有るか無いかをチェックするのは同じ事です。

 

外壁通気の排気口が無いのは

外壁通気構法としては

住宅瑕疵保険の設計施工基準に対する不適合事象になります。

 

また

フラット35の仕様書にも外壁通気の仕様は記載されていますが

遵守しなければならない基準では有りません。

しかし

建築確認設計図書の仕様書の一般事項欄に

フラット35又は住宅金融支援機構監修の木造住宅工事仕様書に基づき施工する等の文言が記載していれば

外壁通気の施工は守らなくてはなりません

 

【通気見切(スリムタイプ)のカタログ】

 

上記資料の通気金物は

水平部分のみ使用が可能で

注意事項に

妻側への使用は避けて下さいと記載していますので

注意する事が必要です。

妻側に使用する場合は

一番下の資料の

「45分準耐火構造認定品換気材」を

使用するのが無難と考えます。

【妻側外壁通気が無い不適合事例写真】

 

新築分譲住宅の住宅診断を実施していて

どうしても気になるのが

妻側外壁通気の排気口が無い不適合事象です。

 

上記二枚目の写真は

9月14日のブログにも不適合事例で載せた写真です。

 

準防地域でない一般の地域であれば

上記一枚目のカタログの通気見切りを使用する事が出来ますが

水平部分のみになります。

切妻部分の場合は

株式会社トーコーの

切妻専用の通気見切り材を使用する事を

おすすめします。

 

準防火地域の場合はどうするのか?

準防火地域であれば防火認定品を使用しなければならないので

例えば、下記カタログの軒裏換気材を代用すれば良いと考えます。

ただし、見つけ厚さが少し厚くなります。

 

【45分準耐火構造認定品換気材】

 

実際には

ここに紹介した様に

通気見切の商品が有ります。

つまり

妻側外壁通気の施工をしていない原因は

ただ単に

現場監督の知識不足です!

 

もし

外壁通気の排気口が見当たらなかったら

排気口はどの様に施工しているのですか?

と売主側に確認して見て下さい。

外部に見えない方法で外壁通気をする方法が有ります。

それをキチンと説明されるので有れば問題は無いです。

単純に「屋根裏に逃がしています。」ではダメです。

ある細工を施さない限り屋根裏に空気は逃げる事が出来ませんので

どの様な方法で逃がしているかを聞いて下さい。

答えられなかった場合は

外壁通気の構造にはなっていないという事になります。

 

現場監督の外壁通気に対する知識不足は

断熱材の施工にも不安要素が有ると考える方が無難です。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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