Y&Y設計事務所
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大空間のLDKとして

今回は、<大空間のLDKとして>についてお話をします。

今から木造住宅の家のプランを考えている人

または

分譲住宅を購入しようと考えている人に

注意した方が良いと考える大空間の間取りを説明します。

 

【柱が無い大空間の間取り図面】

 

最初にプランの簡単な説明として

約2間半×3間の大空間のLDKのプランです。

新築の分譲住宅で考えた場合、迫力満点のLDKと思われます。

 

柱の直下率を計算してみました。

目標値の60%に対して35.71%は

分譲住宅という事を差し引いても少ない数値です。

果たして

実際に床・壁の傾斜計測を実施した場合

どの様な結果になるか想定して見ます。

 

最初に考える事は

この大空間に梁がどの様に架けられるかを考えてみました。

結果が、赤色の一点鎖線と想定しました。

ハ通り2間半の梁に対して

イ・ロ通りそれぞれに2間と1間の梁が

2通り架かると考えるしか無く

相当無理な梁の架け方と考えます。

この梁の架け方で床の傾斜を考えてみた場合

イ通りとロ通りの

2間と1間の梁と2間半の梁が交差している床部分が

下がるのではないかと想定できますので

その付近を注意して床の計測をする事を考えます。

 

Y&Y住宅検査に

新築住宅の住宅診断の依頼が有った場合は

実際に住宅診断を実施する前に

チェック図面を作成し

予め色々と想定して現地に入ります。

 

結果的に

最初に想定した悪い結果にならなければ

ホッとしますが

何故か

大体が想定した悪い方の結果になる事が多いです。

 

経験上

この様な大空間の間取りは

何処かにどうしても歪が来ると考えます。

注文住宅で有っても同じです。

もし、私がプランをする設計者で有れば

床が下がるで有ろう梁の交点の下に

柱が来るプランを考えます。

ゆえに

分譲住宅でこの様なプランの場合は、要注意です。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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