Y&Y設計事務所
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片流れ屋根の棟換気として

今回は、<片流れ屋根の棟換気として>についてお話をします。

新築分譲住宅を見に行った時に

その住宅が軒ゼロの片流れの屋根だった場合

下記資料の棟換気が付いているか確認してみて下さい。

地上から見えにくいかもしれませんが

屋根の先っぽが少し厚い感じになっていれば

この棟換気を使用していると考えて良いです。

軒が出ている場合も同じ様に確認して見て下さい。

 

工務店側から見て

この棟換気を使用するメリットが二つ有ります。

一つ目は、コストが安く済みます。

二つ目は、前回のブログで小屋裏換気の係数のお話をしましたが

軒裏換気にした場合は

準防火地域の場合は、準耐火構造認定品を使用しないといけないとか

1/250以上の計算で軒裏換気面積が取る為には制限が色々と出て来ますが

下記の棟換気の場合は

1/1600以上の計算なので

換気(排気部分)面積が

簡単に計算をクリア出来ますし

準防地域で有っても準耐火構造等の認定品を使用する必要が有りません。

 

小屋裏内の空気の流れから考えても

排気口としての軒裏換気よりも棟換気の方が合理的な考えです。

 

もし

この棟換気を使用していなかった場合は

小屋裏換気に関して

よくよく注意して確認(計算式など)する事が

必要になりますので気を付けて下さい!

 

下記資料は

軒ゼロの片流れ屋根の棟換気の例です。

片流れの屋根で軒が出ている場合も

この棟換気を使用する事が多いです。

 

【一般的な棟換気納まり図】

 

小屋裏換気に関しては

その新築分譲住宅を購入したいと思わなくても

小屋裏換気計算をしているかどうかを

売る主側の営業マンに確認しておいた方が良いです。

フラット35仕様の建物で有れば計算が出て来るはずです。

後は

その計算式で使用された換気材で有るかどうかを調査し

その通りで有れば

ひと先ずは、小屋裏換気に関しては安心ですね。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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