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不適合事例41 給水配管として

今回は、<不適合事例41 給水配管として>についてお話をします。

新築分譲住宅を見に行かれる時は

今回の不適合事例の様な給水配管に

なっていないか確認して見て下さい。

 

下記写真は

それぞれ違う新築分譲住宅の住宅診断にて確認した

給水配管の不適合事象です。

 

【給水管に保温材も無い不適合写真】

 

【給水管保温材設置不良写真】

 

【給水管保温材設置不良拡大写真】

 

そもそも何故この様な配管になったかと言いますと

どちらの分譲住宅も

フラット35Sの技術基準「耐久性・可変性」

を満たす住宅で申請された住宅です。

この他にも

「省エネルギー性」・「耐震性」・「バリアフリー性」が有ります。

 

この「耐久性・可変性」に関する基準に係る仕様の中に

専用配管は

1.専用配管は、壁、柱、床、はり及び基礎の立上りを貫通する場合を除き

  コンクリート内に埋め込まない。

という規定が有ります。

今回の建物の場合は

この規定に沿った

基礎の立上り部分を貫通する方法で施工された建物です。

 

ここでの問題は

給水管が一枚目の写真の様に

基礎立上り部分を貫通した外部の給水管の処理の問題なのです。

単純に考えて

この外部に出ている給水管は

何かの拍子(足が引っ掛かったりとか)で

折れたり割れたりする可能性が有ります。

それに対する防御を何もしていない事及び保温材の施工が

不適合事象なのです。

例えば

一つの方法として

隣に見える排水管の様ながっちりした配管の中に

この給水管を保温して通す方法で保護する事も考えられます。

 

一枚目写真の住宅診断をしていて

この給水配管を見た時は

あっけに取られてしまいました。

 

新築分譲住宅には

考えられない不適合事例が有りますので

契約する前には

必ず「住宅診断」を依頼して下さいね。

床下・屋根裏に入っての検査を含む住宅診断ですよ!

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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