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新築分譲住宅基礎に貫通クラックとして

今回は、<新築分譲住宅基礎に貫通クラックとして>についてお話をします。

今年の初めに

新築3階建て分譲住宅の住宅診断を実施した時の話です。

この住宅も

外壁通気に関して排気口を設置していませんでしたが

それ以外は

遵守しなくてなならない設計要領などには

全然問題は有りませんでした。と

ここに書きたかったのですが

小屋裏換気以外

断熱材についても不適合が有った物件でした。

 

ここから本題に入ります。

私の場合の住宅診断の順番で

最後に床下に入って調査をします。

外部基礎に

ヘアークラック0.25㎜が

一か所確認していましたので

念の為に

最初に床下に入ってチェックしたところ

何と

同じ位置にひび割れが有り

計測したら0.40㎜有りました。

ひび割れの向きも合う事から

貫通クラックと確信しました。

その貫通クラックが有った面の反対側の面の基礎をチェックすると

場所的には玄関の上がり框の箇所でしたが

コンクリート基礎に0.30㎜のひび割れも確認出来ました。

この二つの基礎立上りのひび割れを繋ぐ土間には

ひび割れは有りませんでしたが

しかし

べた基礎の土間コンクリートのいたる所に

ヘアークラックも含めたひび割れを確認。

土間コンクリート部分にひび割れが入る原因で多いのは

時期的に夏の時期は

ベース筋上部のコンクリートにひび割れが入る事は

たまに確認する事が有りますが

今回の場合は

それらしき水平に2本ひび割れが有る部分も有りましたが

二股に斜めに入っているひび割れも確認しました。

事前の調査で

地盤調査会社に地盤状況を確認したので

杭打ちをしている事は分かっていました。

それ故

不同沈下によるひび割れでは無いと思いますけど・・・・・。

因みに

3階建ての場合は

構造計算をして

基礎の配筋やコンクリートの厚さなども決めているはずです。

それなのに

何故

基礎立上りに貫通クラックが入るのだろうか?

新築住宅の基礎立上りに貫通クラックが入る原因は?

杭頭部分と基礎部分の接続が

施工不良による不同沈下なのか?

1階床傾斜計測の結果から判断をして

床の傾斜には問題は無しだから

不同沈下は考えられない。

であれば

時期的に夏期に基礎工事をしていますので

急速な乾燥で

コンクリートの収縮によるひび割れなのか?

結局

お客様には

ひび割れの原因の可能性を

順を追って説明しました。

私的には

新築住宅の住宅診断で

貫通クラックを確認したのが初めてだったので

念の為に

コンクリート強度、スランプなどの

詳細調査が必要と思われますと

報告書の総合判定に付け加えました。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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