Y&Y設計事務所
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建物の傾斜傾向として

今回は、<建物の傾斜傾向として>についてお話をします。

おそらく

一般的な建物状況調査において

建物の傾斜傾向を

報告書に記載する事はしないでしょう。

そもそも

建物状況調査は

劣化事象の有無を調査するインスペクションだから

「何処そこに

判定基準の6/1000以上の傾斜が有ります。」の報告で終わりです。

それも

床の計測方法も計測箇所も決まっていませんので

インスペクターが違えば

建物状況報告書の内容が変わって来ます。

これでは

中古住宅を購入する為に

建物状況調査を依頼する意味が有りませんね。

信用度が有りませんから。

しかし

信用度を上げる方法は有ります。

それは

建物の傾斜傾向を調査するのです。

せめて

計測方法と計測箇所を決めて置けば

建物の傾斜傾向が出ます。

傾斜の数値は

インスペクターによっては

多少違う事が有るとしても

傾斜傾向は同じになるはずです。

例えば

6帖の洋室の床の計測箇所を

4隅と真ん中の5か所と

各辺の真ん中の4か所

合わせて計9か所を決めて置けば

その6帖の部屋の傾斜傾向が分かります。

住宅は

この6帖の部屋を何部屋かくっつけたと考えれば

建物全体の傾斜傾向が

インスペクターの誰が計測しても

傾斜傾向は同じになると考えます。

計測方法は

レーダーレベルで計測する事です。

これに合わせて

壁の傾斜を付け加えて総合的に判定すれば

完璧な報告書になると思います。

これを

何故、国土交通省が率先して

統一しようとしないのかが分かりません。

 

このブログにも何回も記載している様に

中古住宅の一番問題と考える劣化事象は

建物の不同沈下を確認する事だと考えます。

劣化事象の大小は

不同沈下の大小と同じと言っても過言では無いと考えます。

その計測方法、計測箇所を決めていれば

買主も安心して身近なインスペクターに依頼が出来ます。

その報告書の内容も安心して信用できるようになります。

建物全体の傾斜傾向が分かれば不同沈下の原因も分かります。

如何でしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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