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外壁通気用の通気金物として

今回は、<外壁通気用の通気金物として>についてお話をします。

今回のお話は

どちらかと言うと

設計事務所関係及び工務店関係の方に

読んで頂きたい内容です。

先日

毎週恒例にしている

近所の住宅団地建設現場に

設計の勉強を兼ねて見に行って来ました。

 

今回も外壁通気金物のお話になりますが

軽量鉄骨住宅メーカーSHの木造住宅

足場が取れていたので

外壁通気金物がどの様になっているか

気になって覗いて見ました。

 

見てビックリした事は

妻側だけでなく

軒側にも外壁通気金物が設置しているでは有りませんか。

また

バルコニー下のオーバーハング部分の軒天と

壁との取合いにも同じ通気金物が

外壁全周に設置していました。

多分

下記資料の通気金物ではないかと思い

カタログをアップして見ました。

 

【通気金物の資料】

 

上記資料のメーカーは

三洋工業㈱のカタログから拝借していますが

同じ形状及び品番が

日本化学産業㈱のカタログにも有り

こちらの方には

塩害地用の品番で「Z」が付いていない換気金物も有ります。

この通気金物は

軒天が有る場合がメインで

軒天が無い場合も使用できますが

どちらかと言うと

軒ゼロには向いていないようです。

 

外壁通気金物に関して

建築確認申請の審査に

グレーゾーンが有ります。

今回の通気金物は

軒天側に設置しますので

準防火地域に設置する場合は

必ず

準耐火45分の認定品を使用しなくてはなりません。

しかし

以前紹介した通気金物の場合は

この準耐火45分の認定を取得していません。

ゆえに

準防火地域に使用できるかどうかが

グレーゾーンという事です。

建築確認申請を審査する検査機関の

建築主事の判断になる様です。

解釈の仕方は色々有りますが

長くなりますので

別の機会に記載します。

 

今回のまとめとして

軒が有る場合は

この通気金物を外壁面全周に廻す事をお勧めします。

そうすれば

必ず外壁通気が取れますし

ハッキリと設置している事が分かりますので

住宅診断を実施するにもラクかな?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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