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築30年以上の住宅は無筋基礎?

このブログは

住宅診断を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入りしない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<築30年以上の住宅は無筋基礎?>についてお話をします。

築30年以上の中古住宅の購入を

考えている方は

基礎に鉄筋が入っていない可能性が大きいので

住宅診断の依頼の時に

鉄筋探査機で検査する事をお勧めします。

 

今回紹介する中古住宅は

途中で和室8帖を増築している

築42年の木造2階建て住宅です。

敷地廻りの状況は

2方向が3m近い高低差が有ります。

 

【基礎ひび割れ幅1.40㎜以上】

 

【基礎ひび割れ幅1.40㎜以上】

 

この建物は

お金を掛けている事が

一目で分かる造りになっていました。

上記2枚の写真の様なひび割れが5か所有り

相当

床の傾斜も酷いと考えていたのです。

しかし

この建物に関しては

法面側に床の傾斜傾向が確認されましたが

床傾斜の判定基準の6/1000以内でした。

今迄のブログでしたら

このひび割れ幅から考えると

酷い床の傾斜が間違いなく存在しても

可笑しくない事例です。

何故そんなに酷くなかったのか?

いつもとは逆の原因探しでした。

床下に入って分かった事は

基礎に鉄筋が入っていない無筋だった事。

この無筋の基礎が

ひび割れ幅を大きくした原因と考えました。

床の傾斜が

それほど酷くなかったのは

法面から3.5m位離れていたのと

おそらく

比較的に硬い地盤の上に

建物が建てられていたと考えられるのかな?

この事から

平成に入る迄の築約30年以上の

中古住宅には基礎に鉄筋が入っていない事を

前提で住宅診断をする事が必要ですね!

築30年以上の中古住宅を

購入してリフォーム工事を考えているのでしたら

何らかの

基礎補強工事を考えて予算を組んで下さいね!

もし

耐震補強も考えてのリフォーム工事でしたら

断熱改修及び樹脂サッシに取り替えをお勧めします。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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