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中古住宅に有りがちな床下不適合事象として

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<中古住宅に有りがちな床下不適合事象として>についてお話をします。

中古住宅を購入しようと考えている方は

現地を見に行った時に

床下換気口の高さを注視してみて下さいね!

床下以外は

そんなに傷んでいる様に見えない場合が有りますが

床下に不適合事象が必ず有りますので ← 言い切っても大丈夫?(笑)

床下収納庫などの蓋を開けて

床下が見られる場合は

必ず確認して下さいね!

 

今から

紹介する不適合事象は

築30年以上の中古住宅に

比較的に多く確認する事ができます。

当時はまだ

ベタ基礎は余り普及していなかった事

且つ

床下の防湿フィルムなどの

湿気対策をしていない床下も多く

また

建物の外の地盤高さよりも

床下の地盤高さが低い事に対する

規制が無かった事によると考えられます。

この様な建物の床下に

湿気が高いという

不適合事象が多く確認できます。

下記3枚目の写真を見た通り

床束の構造材の湿度が30%を超えています。

 

【床下換気口の下側まで地盤が来ている写真】

 

【床下換気口の高さが分かる写真】

 

床下換気口の下端から床下の地盤迄

20センチ以上は有ります。

また

床下の残材?のクギが錆び付いているのも分かります。

 

【床束の湿度が31.5%の写真】

 

原因は

大きく分けて

梅雨時期などの

比較的多く雨が降る時期は

どうしても外部の雨水が床下に

浸透して入ってくる場合とか

隣地の建物とか

コンクリートブロック塀との距離が

比較的に近く

風があまり通り抜けそうでない場所

建っている住宅の床下の場合で

上記写真のように

床下の地盤の高さが低い場合は

より一層

床下内の空気が流れにくくして

湿度を高くしていると考えます。

 

床下に湿気が多い場合は

その他に

針状結晶によるコンクリートの強度劣化とか

カビの発生・構造材の腐朽

さらに

シロアリの被害を呼び込む可能性が高いです。

ゆえに

この様な中古住宅を購入する場合は

一番安価な対策として

防水フィルムを床下に敷いて

その上に真砂などを敷く事も良いと考えます。

ただし

基礎の立ち上がり部分は

防水フィルムを10センチ以上立ち上げる事も

忘れずに施工して下さい!

 

今日のブログは、お役に立ちましたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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