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耐震補強リフォーム工事って?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<耐震補強リフォーム工事って?>についてお話をします。

中古住宅を購入して

耐震補強工事のついでに

リフォーム工事をされる方がいますが

ホントに

その耐震補強リフォーム工事で大丈夫ですか?

って言うお話をします!

本題に入ります。

耐震補強工事は

された方が良いと考えます。

問題は

下記写真の様な

不具合事象が有った場合です。

一枚目とか二枚目の写真を見れば

どんなに柱が傾斜しているかお分かりになると思います。

私が勝手に心配している事は

住宅診断を実施した後の

床・壁の傾斜を

どの様にリフォーム工事をされるのか?

基礎のひび割れの判定基準で

瑕疵が存する可能性が大きいと考えられる

ひび割れ0.60㎜以上のひび割れと

更に大きな2.00㎜前後も有るひび割れが

5か所の合計9か所が確認している事を

どの様に対策して補修されて行くのか?

 

【柱が明らかに傾斜している写真①】

 

【柱が明らかに傾斜している写真②】

 

【基礎ひび割れ2.20㎜(計測結果)の写真】

 

この中古住宅の場合は

既に契約をされて

尚且つ

リフォーム工事屋と打合せが終わっていて

耐震診断を

住宅診断の後に実施されました。

住宅診断結果が

和室の続き間、広縁からLDKにかけて

床・壁の傾斜傾向が有りました。

住宅診断を報告する時に

上記写真なども一緒に説明させて頂きましたが

その時に

耐震診断の報告書を見てビックリしたのが

床・壁の傾斜計測の写真が有って

それを見ると

最大3/1000の床の傾斜だったのです。 ☜ え”ぇ~~・・・・!

1.5m位のデジタル水平器で計測していたので

その様に判断したのだろう・・・・しか考えれませんでした。

しかし

耐震補強工事の時に

上記写真の柱の傾斜とか

床の傾斜をどの様に修正するのだろうか?

壁を垂直にするのだろうか?

和室の続き間などは

全て洋室に変更するプランをチラッと見ましたけど

そのままの傾斜で仕上げるのだろうか?

色々と考え

事務所に帰ってから

知り合いのリフォーム業者に聞いて見たところ

なんと

事前に傾斜を直す指示が無かった場合は

壁も床も

元々の傾斜のままで仕上げるとの事でした。

外壁も全て取っ払ってスケルトンにしない限り

部屋ごとに

又は

床のみとか

壁のみの傾斜を直す事は

必ずどこかに歪が出るので

それを直そうとしたら・・・・・。

いたちごっこになってしまうとの事。

まぁ

そうなるだろうけど・・・・。

果たして

今回の物件の買主様は

上記の内容を

何処まで理解しているのだろうか?が問題かな?

 

今回の纏めとして

耐震補強工事は

耳障りは良く聞こえますが

それに伴うリフォーム工事

特に

床・壁の傾斜をどう処理するのかを

泣き寝入りしない為にも

事前に打ち合わせをされた方が

絶対に良いと考えますが

皆さんは、どう思われますでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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