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こんなに床・壁に傾斜が付いていても分からない?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<こんなに床・壁に傾斜が付いていても分からない?>についてお話をします。

今日のお話は

躯体が丈夫な構造の住宅なのですが

こんなに床・壁が傾斜していても

購入されますか?

というお話をします。

 

下記図面①は

1階の床・壁の傾斜数値を記入した傾斜計測図面です。

➡印は、壁の傾斜の数値で

例えば6の数値は、矢印の方向に

6/1000の傾斜が付いている事を示しています。

右下の数字で74とか91の数字は

その間で17㎜の高低差が付いている事を示しています。

 

【図面①】

 

下記写真①は

2階から階段を下りる所の床傾斜を計測した写真で

少し見にくいのですが10の数値になっています。

これは

10/1000の傾斜が付いている事を示しています。

 

【写真①】

 

下記写真②は

2階から1段目の階段段板の傾斜数値で

9/1000の傾斜が有るという事になります。

 

【写真②】

 

下記写真③は

2階から2段目の階段段板の傾斜数値で

8/1000の傾斜が有るという事になります。

 

【写真③】

 

この様に「住宅診断」を実施したから

ハッキリと数値で示す事が出来ましたが

もし

「住宅診断」を実施していなければ

躯体が丈夫な住宅で

大変気に入っていたので契約をしていたと事。

「住宅診断」を実施して事前に不具合が分かり

その補修費に掛かる費用が大きかったので

契約前に分かって良かったとの事でした。

この依頼者様が言われたのは

こんなに床・壁の傾斜が大きいとは

最初は思っていなかったそうです。

多少は傾斜が有るかなぁ位だったそうですが

改めて

報告書の床・壁の傾斜図面を見て

ビックリしたそうです。

その後

不動産の仲介業者が

この家を購入したい人が新たに来たので

前回実施した

「住宅診断」の報告書を見せてくれないか?

って連絡が有ったのですが

その様な事は出来ませんと

やんわりとお断りしました。(笑)

果たして

この住宅が売れたのでしょうか?

まぁ

こんなに床・壁に傾斜が有っても

「住宅診断」を実施して

傾斜数値を目の当たりにしなければ

エンドユーザー様は

お買い得と思い契約するのでしょうかね?

てな事が有った住宅のお話をしてみました。

どうですか?

大変怖いお話だったと思いませんか?

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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