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和室を洋室にリフォームする時の注意点として!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<和室を洋室にリフォームする時の注意点として!>についてお話をします。

今日のお話は

1階または2階に和室が有る場合の既存住宅は

和室に傾斜が有っても

体感的に分からない場合も有りますので

要注意ですよ!と言うお話をします。

 

既存住宅を

リフォーム工事を前提として購入される場合は

事前に

インスペクション業者の方と言うよりも

リフォーム業者の方に見て貰う事が多いですね!

ここで概算のリフォーム工事金額を決めて

予算内であれば

その既存住宅を契約すると言う運びになるのかな?

または

自宅をリフォームしようと考えている方が

リフォーム業者の方に自宅を見て貰い

リフォーム工事の見積が合えば

そのリフォーム工事を契約すると思います。

ここで注意して頂きたいのは

リフォーム業者も

工事金額を増やす為に

ある程度は建物のインスペクションはします。

しかし

インスペクターの様に

劣化事象のインスペクションはしても

依頼主様から言われない限り

洋室などの床の傾斜を詳細に計測してから

リフォーム工事見積を出す事は無い様です!

なので

和室の床傾斜計測迄は

はなっから考えていないでしょうね!

という事で

今日の本題に入ります。

以前の話になりますが

自宅のリフォーム工事を依頼した方から

リフォーム工事の一部分(メインは水廻りの住設の取替)で

和室の部屋を洋室にする為に

タタミを剥いで

タタミ下地の荒床部分に直に根太を流して

下地合板を張って

その上にフロアーで仕上げたそうです。

タタミの時には全然感じていなかった床の傾斜

フロアー合板に張り替えた途端に

凄く気になってしまい

私共の方へ電話相談が有りました。

後日

床を傾斜計測を実施して見ました。

床の傾斜計測の結果

最大が5/1000でしたので

品確法の判定基準以内でした。

リフォーム業者の方へ

床に傾斜が有るので直して欲しいと伝えたら

返って来た回答が

特に依頼主から言われない限り

床の傾斜を直してフロアーを張る事は無いと言われ

結局「泣き寝入り」になったそうです。

この様な事にならない様に

自宅の場合は

築20年以上の建物をリフォームするのであれば

最初から床の傾斜が有る事を見越して

インスペクションで

床の傾斜計測を詳細に実施し

その結果を基にして

リフォーム工事方法を考える事をお勧めします。

既存住宅の契約前の場合は

1階床の傾斜が

和室の方向へ傾斜している様であれば

一旦

タタミを全部(または部分的に)上げて

タタミ下地の荒床(または合板)で床の計測をする事をお勧めします。

ただし

この場合は費用も掛かりますが

売主の許可必要になります。

以前のブログでお話した

補助器具等が有れば

ある程度の傾斜傾向が分かりますので

インスペクターに依頼する時は

和室の床の傾斜をどの様に計測するかを

事前に確認する事もお勧めします。

 

今日の纏めとして

1階に和室が有る場合

特に要望が無ければ

インスペクターは

和室のタタミ部分の傾斜計測は

実施しないと考えていて下さいね!

なので

傾斜計測を要望する場合は

事前に仲介業者へ伝えて

タタミを上げて置いてもらうか

または

タタミを上げて

床の傾斜を実施しても良いかの

許可を貰う様にして置きましょう!

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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