Y&Y設計事務所
対象エリア:広島・岡山・山口

telお問い合わせ

〒730-0731 広島県広島市中区江波西1丁目6番35号
営業時間:8:30~18:30    定休日:不定休    MAIL:info@yandykensa.com

天井水シミ水垂れの原因は小屋裏の結露かも?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<天井水シミ水垂れの原因は小屋裏の結露かも?>についてお話をします。

今日のお話は

電話相談から不具合調査を実施した

お話をします。

 

以前にも

この不具合に関して現地調査のお話をしました。

 

不具合事象の内容は

雨漏りがするという事でした。

 

雨漏り調査として

工務店側がインスペクション業者に依頼し

 

その調査報告書には

一部天井を剥がした箇所の赤外線写真と

屋上パラペット部分の写真から

結果報告がされていました。

 

報告書の内容は

雨漏りの可能性は有りません!との事。

 

この報告書を信用するしないよりも

工務店側の対応が

 

雨漏りではないので

瑕疵保険の免責事象と

考えたのかどうかは分かりませんが

工務店側に責任が有りません的な対応をされて

それ以降は何も対応しなくなったそうです。

 

Y&Yの方に電話相談が有って

実際に現地を調査を実施しました。

 

天井を剥がしている所を見ると

羽子板ボルト

白く粉が噴いたようなサビを確認しました。

 

この事だけを見ても

何らかの湿気が天井裏に発生していた事の証明です。

 

その後に

陸屋根の屋根に上って見ると

排水ドレン廻り一体が水が溜まっている状態でした。

 

パラペット廻りなども調査した範囲では

雨漏りの原因となる不具合も見つかりませんでした。

 

再度

屋根に水が溜まっている部分に当たる部屋の天井

(天井を剥いでいる隣の部屋)を

赤外線カメラで検査して見ると

 

何と

屋根に水が溜まっている範囲がクッキリと

青く映っている(温度が低い)では有りませんか!

 

調査に行った時期は1月だったので

ハッキリと映ったと考えられます。

 

この事から

調査報告書には

雨漏りではなく結露が原因で

天井に水シミや雨漏りの様に

水滴が室内に落ちたと説明しました。

 

結露と結論付けたもう一つの理由は

屋根勾配が殆ど無く(1/100)

 

天井の懐も

水下側は野地板と天井下地材迄たったの120㎜です。

 

この90×120が

野地板の受けタルキなのです。

 

直接この野地板に

発砲系の断熱材40㎜を設置していますので

屋根通気の施工が全くされていない状態です。

 

屋根断熱工法にも拘らず

屋根通気を取られていないのです。

 

まぁ

この地域は特に雪が積もる地域なので

小屋裏に結露を誘発する

お手本の様な施工でしたね!

 

後日談として

今回の依頼者が

この件を弁護士に依頼して

工務店とやり取りする事になった様で

 

その弁護士より

他の調査写真の資料を欲しいと電話が入り

依頼者に了解を取った後に

写真のデータを送りました。

 

その後

どうなったのかの連絡が無いのですが・・・・。

まだまだ時期的に

調停の段階に入ったばっかりなのかな?

 

という事で

今日のお話は天井の水シミや水垂れは

全てが雨漏りとは限りませんよ!と言うお話でした!

今回は、これで終わります。

 

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊